TSした生意気ちゃんが悪いおじさんに捕まって大敗北するお話 2 (Page 5)
「帰り道、こっち側でいいんだよな」
「あぁ……っ♡――うん」
過ぎ去った電車に後ろ髪を引かれながら、俺たちは改札を抜けた。
外はすっかり真っ暗になっていた。俺たちは住宅街を歩きながら、ぽつりぽつりと会話していた。
「そんでさ、優斗の奴、すげえ簡単なテストなのに赤点とりやがってさ」
「何それ、超笑えるんだけど。お兄ちゃんやばすぎぃ」
「教授に絞られて――こっち来い」
「きゃっ……!」
力強く抱き寄せられ、思わず頬がぽおっと熱くなる俺。マサといえば――鋭い視線を通りすがりの男に向けていた。冴えない風貌のハゲちびデブおっさんだ。奴はスマホを俺に向けていたが、マサに睨まれて慌てて逃げて行った。
「……ここら辺、ビミョーに治安悪かったりするからさ。角を曲がってすぐの公園とか、ホームレスが公衆便所に住んでるらしいぜ。気色わりぃよなぁ」
角を曲がってすぐの公園、公衆便所――あのハゲちびデブおっさんの蛇のような目つきが脳裏にチラつく。
「ゆう子?」
「あ、――ああ。そうだね、怖いよね……あの。私、そろそろ……もうすぐ家だから」
にやけた表情を隠すためにうつむいた。ある『イイコト』を閃いて期待に胸が膨らむ――元々十分膨らんでるけど!
「――そうか、そうだよな。分かった。今日会ったばかりの奴に家を知られるのは怖いもんな。ごめん、俺そういうの気がつかなくてさ」
「……ありがとう、色々と。すごく世話になったよ」
「あのさ、俺――!……。いや、やっぱり何でもないや……またな」
名残惜しそうに俺の髪の毛を触るマサ。俺はその手をやんわりと振り払い、『すぐそこの角を右に曲がった』。マサの言う通り、寂れた公園があった。蛾が群がる街灯の下、落書きされまくった公衆便所があった。
辺りを見渡し、誰もいないことを確認してから恐る恐る『男子トイレ』に忍び込んだ。
――薄汚れた便器が5つと、鍵のついた個室が3つ。俺は一番奥の個室に入った。奥の方が控えめで上品な感じがするからだ。スカートをまくり上げ、便座の上にしゃがんだ。おまんこをぐちょぐちょと弄りながらご主人様に電話をかける。
『――何の用だ』
「今、○×地区の○○公園にいます。公衆便所の一番奥の個室。ノーパンです。男子トイレでオナニーしてます。――あ、今、誰か入ってきました。おじさんです。スマホで私の事撮ってるみたいです。撮影しながらシコシコしてます。あっ、あぁっ――♡」
『分かった。今すぐ向かう。そこを動くな』
「はぅう”ぅう……♡はい”ぃぃっ♡い”ぃッ♡いぐぅぉぉおおッ♡♡♡」
スマホを落とし、さらに激しくオナニーをする。一回派手に絶頂したところで、目の前で勝手に撮影しているクソ野郎に声をかける。
「ねぇ……そこの。お前だよお前。デブ」
「……っ!?あ、あぅ……」
「――セックスしたくない?カメラ越しじゃなくて、本物のまんこに触りたくない?おれの、わたしの事ぐっちゃぐちゃにして、好きなこといっぱ、――ぁあアアああぁぁぁああぁアアアぁあっ♡♡♡♡」
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「――おい。なんなんだよ、これ……。何なんだよッ!」
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勢いがある
勢いがあってイイ!!
通行人 さん 2021年5月28日