ワンチャンつながる (Page 4)
「つ…ん」
見つめ合っている間も、身体が疼いてセックスのための準備が整っていくのを沙織は感じていた。
自分の身体がこんなに反応するのは初めてのことだった。
キスをされた瞬間、脳天から痺れるような甘い刺激が全身に伝わっていくのを感じ、沙織は小さく震えた。
「ふ…ぅ」
自分のものとは思えないほど甘く掠れた声が漏れ、その恥ずかしさがより一層沙織の興奮を高める。
恭平のあたたかい唇と舌に沙織の緊張は蕩かされ、誘導されるままに唇を開いて受け入れた。
「んんっ…」
舌を絡める卑猥な動きに、沙織は力が入らなくなって恭平のシャツにしがみつく。
恭平は沙織の腰を支えて唇を離すと、ベッドに誘導した。
ベッドの上で恭平は慣れた手つきでするすると沙織の身につけていたものを全て脱がせ、自分も裸になった。
まごつくことも引っかかることもない、あまりにスムーズなその動きにうっとりする気持ちと同時に、ほんの少しちくりと胸が痛む気持ちを覚えながら、それでも沙織はもう自分の欲望に絡め取られていた。
「あっ」
すっかり裸になってベッドに押し倒された沙織が見上げると、恭平は沙織の目を見つめながら乳房に手を伸ばした。
「んんっ」
恥ずかしいことにすでに勃起しきった乳首の周りを指でくるくると撫でたり、乳房全体を脇から持ち上げるようにして揉んだりしながら、恭平は沙織の顔を見ていた。
「あ、だめ…あぁっ」
セックスする際に、女性の顔を見つめながら事を進めると、そうでない時よりもずっと女性の感度が上がることを、恭平は体感として知っている。
「あぁんっ…あ、あああっ」
ぷっくり膨らんだ乳首を指でそっと弾くと、沙織はびくっと上半身を震わせて一際高い声をあげた。
「だめ、あ、あぁっ」
沙織は驚いていた。
乳房への愛撫だけでこんな声をあげてしまったのは初めてのことだからだ。
優しい手つきではあるが、特別なテクニックを駆使されている訳ではない。
それなのに、信じられないくらい気持ちいいのだ。
「あぁ…っ、んんんっ」
こんなに感じている自分の顔を見られるのが恥ずかしくて逸らそうと沙織が首を動かすと、恭平はすかさずそれを止めた。
「顔見せて」
乳首をゆっくりこね回しながら、あくまで顔を見つめていると、紅潮した顔で沙織は一層声をあげた。
「だめ…っ、はずかし…あ、ああっ」
涙目で、顔を合わせていればいるほど自分の身体が敏感になっていくことに驚き興奮する沙織をおもしろそうに恭平は見下ろした。
「かわいい」
「あぁんっ、んん、だめ、ああああっ」
上半身をがくがくと痙攣させて、沙織は絶頂した。
乳房で絶頂したのは、もちろん初めてのことだった。
丁寧
描写がいつもより丁寧ですね。
カオル さん 2023年12月3日