汚れた寝室 (Page 4)

それなのに何故、不倫をしているのか。
夫を愛している。
間違いなく、絶対に失いたくない存在だ。
だが、それが完璧な生活であればあるほど、夫が素晴らしい人であればあるほど、静香はなぜか強い不安を覚えるのだった。
そして、自分で何もかもをめちゃくちゃに壊してしまいたくなる。
そんな衝動に苛まれていた時に、譲に誘われた。

譲は若く、遊び慣れていた。
やや強引に誘われたことも手伝って、断るべきだという理性を壊したいという衝動が上回ってしまった。
自分を雑に扱い、性欲処理のために使おうとする若い男は、静香にとってもちょうどいい「破壊のための道具」であったのだ。

譲のセックスが、夫に比べて上手いという訳では実際なく、ペニス単体で見たとしても正直なところ大差はない。
しかし不倫セックスの罪悪感、優しい夫を裏切っているという意識が信じられないほど大きな快感と興奮を静香にもたらしていた。
夫婦の寝室でそれを行い、その罪が深くなればなるほど静香の快感はどんどん大きくなった。

幸運で恵まれた自分の人生が失われるとき、それは自分の責任なのだという既成事実ができたことで静香は安堵したのかもしれなかった。

*****

静香は、ゆっくり身を起こして隣に横たわる譲のペニスに触れた。
精液が溜まったコンドームをペニスから抜き取ってその口を結び、ベッド脇に用意したゴミ箱に捨てる。
そして譲の股の間に身体を入れてペニスを口に咥えた。

「っ…」

出したばかりでやや柔らかくなったペニスを優しくしゃぶり、まとわりついた少しの精液をねぶりとる。
こんなことは夫は静香にさせないし、静香もそれまでの人生でしたことがなかった。
しかし譲と何度も交わるうちに、覚えて慣れたのだ。

「はぁ…本当好きだね、静香さん」

譲は奉仕するようにペニスをしゃぶる静香の姿を見て、満足げに言った。
自宅に出入りするようになって自然と譲も静香の夫について知っていったが、明らかに自分よりハイスペックな男の美しい妻を寝取っているという事実に、譲は一層興奮するようになっていた。
静香が夫には見せない顔で、精液のついた汚いペニスをしゃぶっている様子を見ているとまた譲の欲望は高まり、ペニスに再び血が集まり始めた。

「…っ、いいよ…」

無心でしゃぶる静香の頭を撫でて、その口をペニスから離させた譲は、身を起こして自分の着ていたシャツを脱いで床に放り、完全に裸になった。
そして静香のはだけたバスローブにも手をかけた。
静香の瞳は潤みきっている。

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