セラピードッグ適性のある委員長♡メス犬に調教されちゃう♡

世の中には傷ついてしまっている人が多いんです……。

リアルでもネットでも、悪口とか孤独とか。

色々なことがぐるぐる渦を巻くほどに満ちています。

マリアさま、私はクラス委員として皆のお役に立てているのでしょうか？

先生たちは褒めてくれますし、お友達も「がんばってるよ！」と言ってくれます。

でも。

クラスの子には、登校してくれない子が二人もいるんです……。

私のせいではないとか、個人の問題とか……たしかに人それぞれ事情というものは違うものなのですが。

私に何かできることはないのでしょうか、マリアさま……。

……どこか自分の無力さに悩まされる日々を過ごしていたとき、保健室の先生が登校拒否の子を無くすためのプログラムを行っているというチラシを見ました！

しかも、『協力者募集』と書いてあるではありませんか♡

私はマリアさまからお告げをもらったような気持ちになり、保健室に向かいました！

「なるほどね、宮城ヒナタさん。君がボクのプログラムに協力してくれるんだね？」

「は、はい！専門的なこととか全く分からないですけど……が、がんばりたいと思う気持ちは人一倍あると思います！」

「思うだけ？」

「い、いえ！あります！私、人のお役に立ちたいんです！……そ、その小さなころ、体が弱かったのですが、周りのお友達にたくさん助けていただいたりして……」

「なるほどね♡そのときの恩返ししたいんだ♡」

「は、はい！そうだと思います！」

保健室の先生は若い男の先生ですが、あの名門、××大学で心理学などを専攻していたらしく、高度で専門的な知識を持っておられ、最新の心のケアを行えるそうです！

すごく尊敬します。

私もそんな道を進みたいと考えていたのですから！

……先生は私の疑問に何でも答えてくれました。

心っていうのは、どういうものなのかとか。

傷ついた子にはどう接するべきなのかとか。

専門的すぎて難しいようなことも、とても分かりやすく教えてくれたんです♡

放課後の度、まるで授業を受けるような濃密な時間を過ごしていき、ついに最初のお手伝いをすることになりました！