借金返済のために性奴隷になる女子校生♡孝行娘の処女の値段♡

水島唯奈の父親は没個性的な人間であった。

それなりの名門大学を卒業し、上場企業に入社したが……。

会社は彼に早期退職を勧めて来た。

自覚が生まれる。

自分は『いくらでも変わりが利く凡庸な社員だった』のだと。

一度目の勧告を、彼は断ることが出来たが……。

二度目は、拒めなかった。

会社側からすれば早期退職の道を用意してやることは、水島への救済措置でもある。

リストラ対象である水島に、より多くの退職金を与えてやれるのだから。

まだ会社に余力があるからこその処置である。

恐怖に駆られた水島は、その道を受け入れる他なかった。

……多額の退職金を得て無職の身となった彼は、とあるフランチャイズチェーンの弁当屋と契約することを選ぶ。

才覚の無い者に金で『ノウハウ』とグループの経営力を与えてくれるのだ。

しかも、形としてオーナー……一国一城の主として。

その言葉に、水島は惹かれた。

一流と呼ばれた企業に勤めた男としての意地もあったのだろう。

自分の子供と同じような年齢の若者たちに囲まれ、驚くほど安い給料で一労働者として働かされる道よりも、たとえ小さい店でも経営者として君臨したかったのだ。

だが。

一流企業の常識的な労働時間に慣れてしまっていた水島に、チェーン店とはいえ一自営業者に要求される努力は出来なかった。

「もっと働いて下さい！労働時間を増やさないと無理です！」……コンサルタントの必死の言葉は、彼にはありえなく聞こえたし、年齢からも実力からも許容範囲を超えていた。

彼の店は、あきらかに他店舗から比べて質が劣っていく……。

努力を求められるが、それに応えることは難しい。

自分の私生活を犠牲に出来なかった。

父子家庭である。

大切な娘との思い出作りもしたかったし、仕事人間に徹することは彼には出来ない。

経営が悪化していった頃、不動産経営で財を成した地元の名士、山岡から声をかけられた。

「多店舗経営しないと儲かるはずがないよ。まあ、事業により投資をする覚悟はいるがね」

それは正しくもあることだが、水島にとっては最悪の手段となる。

山岡から借金をして、水島は明らかに実力以上の経営に乗り出し……失敗した。

……今、水島唯奈はうつむいた父親を見ている。

そこは山岡に父娘そろって呼び出された、高級料亭の個室だ。

父親から自分たちがどれほど多額の借金を抱えているか、教えられた唯奈は……。

人生で初めて味わう種類の恐怖に怯え、正座したまま小さく震えている。