すべてが崩れ落ちるとき

・作

インターネットで知り合った男と不倫をしているミズキ。男とは2年近く交際を続けており、高価なブランド品をプレゼントされたり、海外旅行にも連れて行ってもらうほどだった。ある日、いつものようにホテルで行為をしていたミズキは、男に結婚したい旨を告げる。男も「妻と別れて君を選ぶ」と言い、指切りをした二人だが…。

登場人物

ミズキ 20代前半のOL ネットで知り合った男と不倫関係にある
孝仁(たかひと) 40代後半 ミズキの不倫相手

バックから子宮口を攻め上げられるたび、ベッドのシーツを握って高い喘ぎ声が出る。

彼は支配欲に満たされ、私の右脚を持ち上げてさらに激しく腰を打ち付けた。

こんなにもセックスの相性が良い男を、私は知らない。

突かれるたびに、「もっと壊して」と思う。

私のモラルも、性感帯も、何もかも。

私が「いや、いや」と首を振るたびに、「嫌じゃなくて、もっと激しくして欲しいんだろ?」と彼がいやらしく微笑む。

「だめ、だめ…壊れちゃう…」

ラストスパートで男の動きが激しくなると、中に熱いものが注がれた。

私がピルを飲んでいるのを良いことに、彼は自分では避妊せず、いつでも中に出してくるのだ。

しばらく二人で荒い息を吐きながらベッドに寝そべっていたが、私は立ち上がるとルームサービスでプラムのソルベとレモンのスムージーを注文した。

薄い血を凍らせたような色のソルベを食べていると、彼が私の髪を撫でながら

「君は本当に、アイスが好きだな」

と笑った。

私は、「アイスじゃなくて、ソルベだけど」と思いつつも面倒なので訂正はしなかった。

「孝仁さんのスムージーも、一口ください」

彼は快く冷たいグラスをこちらに差し出すと、外国製のタバコに火をつける。レモンスムージーの爽やかな香りは、あっという間に煙に負けてしまった。

氷菓は私の火照った身体を冷やし、冷静さを取り戻させてくれる。すぐに食べ終わってぼうっとしていると、彼が私の下着の中に素早く手を入れてきた。

「もう一度、したいんだろ?」

私が無言で頷いた瞬間、彼のスマートフォンが鳴った。

「孝仁さん、電話だよ」

「いいんだ。どうせあいつだから」

彼はセックスの邪魔をされたことに不快感を隠さず、私のクリトリスを激しく擦った。

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