愛犬ワンコ (Page 5)

　広くはない風呂場で汚れた洋服を脱ぎ、下着姿になる。

「ワンコ、とっても可愛いよ」

　そんな彼の台詞に恥ずかしさよりも嬉しさが増し、胸の奥がキュンとした。
　この下着は、彼といつこうなってもいいようにと身に着けていたお気に入りなんだ。
　まさか、こんなふうに見せるとは思いもよらなかったけど。

「ありが、とう、ございます。あの、えと」

「洗濯は俺がしておくからね。ほら、それよりも早く脱いで」

　ブラを外し、濡れたショーツを彼に手渡す。
　頭ではこんな恥ずかしいことできないと思っても、身体が素直に従っていた。
　大きくはない胸と子供のような恥部が彼の目に晒される。
　言いようのない感覚が背筋を舐め、胸が高鳴った。お腹の奥がキュッとしてアソコが濡れてくるのが分かる。
　彼に見られるのが、こんなに気持ち良いなんて。
　これで触られたら、どうなるんだろう？

「ワンコはほんとに綺麗だな。ほら、こっちおいで。洗ってあげる」

　私の気持ちを察したように、獣の目をした彼が手招きした。
　シャワーがお湯を吹き出し、彼の下着を濡らす。
　今度は頭も素直に従って彼の傍らに立つと、発情した牡の匂いを感じて鼓動が高まった。
　ワンコが彼から離れたくなかった気持ちが分かった気がする。

「壁に手をついて、お尻を上げて」

「ふぁい」

　声が上擦っていた。
　同時に、こぽりと溢れて太股を伝い落ちたのが分かる。

「ひゃっ」

「あ、ごめんよ。熱かった？」

「い、いえ。んん！」

　シャワーがお尻から内股に当てられ、僅かな痺れが身体を駆け巡る。
　お湯の小さな粒が汚れた肉穴やはみ出した肉襞を叩き、そのもどかしさに身体が震えた。
　ワンコのように、もっと触って欲しい！
　思わず振り返ると、彼と目が合った。

「あの、あ、ああ」

「手で洗うね。じっとして」

「あ、きゃうん！」

　彼の指が内股に触れた瞬間、ワンコのような声が漏れた。
　ワンコはこんなに気持ち良かったんだ。

「んあっ！」

　にゅるりとした感覚と同時に、股間から頭のてっぺんに電気が走った。
　彼の指が、肉襞を掻き分けて入ってくる。
　膝がカクカクと震え、勝手に腰が動く。

「あ、あんん！　んは、はあ、はあ」

　ぐちゅ、じゅぷじゅぷ、ちゅぷぷ、じゅぶじりゅじりゅ、ちゅぷ。

「あ、ああ、ひゃ、きゃうん、きゃん、くぅ」

　シャワーの音の代わりに、いやらしい水音と艶めく嬌声が響いていた。
　彼の指が動くたびにむず痒い痺れが全身を走りぬけ、もっと奥まで弄って欲しい欲望が膨らむ。

「カズちゃん、もっと足を開いて」

「ちがっ！　ワン……コ、ん、んくぅ、きゅうん！」

　彼にワンコと呼ばれるたびに頭の中の靄が濃くなり、身体が震える。
　口から滑り出る声は、もう発情した牝犬の鳴き声だ。
　もう、ワンコの想いを抑えられない。いや、それはもう私の想いでもあるかもしれない。

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