文筆家の戯れ (Page 4)
イく寸前だったのに、ぴたりと動きを止められて、思わず不満げな声を出してしまった。
さっきみたいな刺激が欲しくて、ただ入れられているだけの指をきゅうきゅう締め付ける。
「お兄ちゃん…ね…動かして…」
「うーん?」
「…お願いだからぁ…はぁ…はぁ、んっ…」
頼んでいるのに、お兄ちゃんは中々弄ってくれない。
じれったくなって、自分で腰を前後させて気持ちいい場所を擦る。
「…あぅう…はっ…はぁ、っ…あふ…」
「はぁ…発情期の犬みたいに腰を振って、いやらしい」
「あっ…!」
抜けかけた指を、じゅぷっと一気に奥まで入れられ、今度は激しく掻き回された。
「あっ、あっ、あ、すご…っ…!」
熱が冷めきっていない体はすぐにイきそうになる。
「あぁ―――イ、く…あ…!」
「…やっぱりおあずけ」
「やぁ…最後までちゃんと、あぅっ…!」
弄っては休み、弄っては休み、お兄ちゃんは寸止めを繰り返す。
もう長いことそうやって玩具にされ、イけそうでイけないもどかしさにボロボロと涙が出てきた。
「お兄ちゃぁん、あぁ、もっと…ふぅ、あっ、やだやだ、止めないでぇ…!」
「僕は従順で大人しい女性が好みだったんですが…貴女のようなギャルが号泣しているのも悪くないですね」
声を殺して忍び泣き、辱めに耐える、お兄ちゃんの小説のヒロイン達。
それとは対照的に、鼻水も涎も垂れ流してガン泣きの私は、どれだけミジメに見えているだろう。
「もうイきたいのぉ…!もっと、もっとして、お願いっ…!んぅ、ああイイ…!イきたい、イってもいい…?」
「駄目ですよ」
痛いくらいにじんじんするクリトリスを、濡れた指先が緩く緩く掻いた。
「あ゛、あ゛あ…おかひくなるぅ…もう…もう、っ…イかせてくだひゃぃ…!」
滑稽で無様な恥知らず―――そう嗤われても、イきたい一心でおねだりを繰り返す。
「あぁあ…何でもする、から…!お願い、あふっ、あぁ、やぁあ…」
「そこまで必死に言われると…じゃあ、僕のことも気持ち良くしてくれますか?」
お兄ちゃんに跨り、自分からおちんちんに腰を下ろすけど、足の間をぬるぬる滑って上手く入らない。
でも、クリトリスが擦れるのも気持ちが良くて、そのまま腰を動かしていると、またクスクス笑われてしまった。
「ホントにいやらしい…」
「んっ…お兄ちゃん、だって…あんなエロ本書いてるくせにぃ…」
「…」
お兄ちゃんは若干怒ったのか、乱暴に私の腰を掴んで引き寄せ、ずぶずぶと奥まで捩じ込んできた。
「ああ゛、ひあ゛っ!」
「エロ本じゃなくて時代小説です。貴女に芸術は分からないかもしれませんけど」
「んぁ、うっ…!ごめ、んなさ…あっ、あぁ深いのダメ…!」
顔は女の人みたいに綺麗なくせに、おちんちんはちゃんと熱くて硬くて、ぐりぐり子宮の入り口を抉ってくる。
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