ダブル不倫はスポーツの後で (Page 4)

その瞬間の態度で、その気があるかどうか経験上わかるからだ。
嫌がる相手に無理強いしたくはないし、後から変なことを言われても困るので、その時点でほんの少しでも拒絶反応を見せた相手にはそれ以上性的な誘いは絶対にしない。
上手く遊ぶためのコツのようなものと言える。

沙耶香にもそれを仕掛けてみたところ、意外にも彼女は悦ぶ様子を見せた。
取り繕ったつもりでも、性的興奮は隠せない。
それならばと一気にアプローチをかけて、ホテルに連れ込んだのだが、それは慎司にとっても久しぶりに強い興奮をもたらすセックスとなった。

*****

「っ…ん…ふぅ…」

ラブホテルの部屋に入ると、もう我慢できないとばかりに2人は互いの身体を弄りながらキスをした。
部屋のほんの入り口で、まだ上着も脱がないうちから2人の興奮はすでに高まりきっている。

「はぁ…ん…っ」

沙耶香は、仕事をしている時には絶対に見せないような蕩けた表情で、甘い声を漏らして夢中で慎司に吸い付いている。
自分でどんどん欲しがる強欲な女は、慎司の好物だ。

慎司は舌を沙耶香の口内に差し込んで、ぬるっと上顎をなぞる。
沙耶香はピクッと身体を震わせて首筋まで広がる快感に酔い、応えるように慎司の舌に自分の舌を絡ませた。

じゅぷ、じゅぷと音を立てて激しいキスをしながら、2人は互いの上着を脱がせあった。

「ふ、ぁ…んんっ」

一度唇を離して目を見合わせると、沙耶香の潤んだ瞳にすっかり火がついているのがわかった。

「焦りすぎ…そんなに我慢してた?」

「っ…恥ずかしい、そんなの…」

セックスの最中は信じられないほど淫乱になるのに、沙耶香は最初の恥じらいを絶対に忘れない。
そんなところも可愛らしく、その豹変ぶりに慎司はより欲情してしまう。

2人分の脱いだ上着をハンガーにかけて、慎司は自分でシャツとズボンを脱ぎながらベッドに向かった。

「俺はめっちゃ我慢してた…今日も沙耶香さんエロすぎたから」

「…」

沙耶香は黙って顔を真っ赤にしている。唇を少し噛んで、震えるほどの悦びを堪えているようにも見えた。
ベッドの布団を剥いで腰掛けると、下着1枚だけの姿で慎司は沙耶香を手招きした。

「こっち来て、はやくしよ?」

沙耶香はカジュアルな素材のワンピースを自分で脱ぐと、下着だけの姿になってベッドに座っている慎司に抱きついてきた。
初めの頃は慎司に服を脱がせてもらっていたが、慎司に見られながら自分で脱ぐことでより興奮が高まると最近覚えたのだ。

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