合格祝い —母さんは僕の奴隷— (Page 7)
…パンパンパンパンパンッ!
「お゛、ぅ、ふーっ、ふぅう、むぐぅううっ!」
(いやいや、イく、イかされる!ホームレスのチンポにイかされちゃう…!)
「んん゛ん゛———!!」
麻美は首を反らして、一日ぶりのオーガズムを迎えた。
イかされた、という屈辱感と同時に、昇りつめることのできた満足感が胸の中に広がっていく。
「俺もイくっ…!」
「…!!」
絶頂の余韻に浸る麻美の膣内に、たっぷりと精液が注ぎ込まれた。
「はぁ、はぁ…あー、スッキリした。お、変態のくせに高そうなコート着やがって…」
男は麻美が羽織っているブランド物のコートでペニスを拭き、そそくさとトイレを後にした。
それからも次々といわゆる『底辺』に属する男たちが現れ、麻美の体を凌辱した。
祐一が迎えに来る頃には、白い肌は無数の卑猥な落書きで汚され、汗・涙・精液その他諸々の液体でなんともいえない異臭を放っていた。
麻美は呆然としたまま、引きずられるように帰宅し、体を洗われてベッドに寝かされる。
「お疲れ様。合格祝いありがとう、母さん」
「…」
祐一は麻美の顔をじっと見て、静かに隣に横たわると、ぎこちなく麻美の手を握った。
「…母さん」
「…」
「ねえ、母さん。明日からまた『いい子』に戻るから…僕の事、嫌わないでくれる…?」
「…え…」
麻美が目を向けると、祐一は既に目を閉じて、小さな寝息を立てていた。
それは体が弱く、毎日生きているだけでありがたいと思っていた、小さな子供の頃の寝顔と全く変わっていなかった。
…どこで間違えてしまったのだろう。
麻美は可愛い息子を、歪な怪物にしようなどとは思っていなかったのだ。
父親などいなくても、人が羨むような幸せな家庭を作ろうと思っていたはずなのに、どうして…
「ゆう君…」
麻美は祐一の頭を撫でたが、うまい言葉が見つからず、自分もゆっくり瞼を閉じた。
(了)
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