捕食者 (Page 3)

それからは何もなく、ただいつもと変わらぬ教育実習期間だった。
坂木は内心安堵していた。淫行教師は教育実習生になったとしても問題だからだ。

しかし、その反面、少し期待していたことも事実だった。

覚えているのは坂木だけでなく、栞も同じはずだったのに。

一週間経ち、栞は優秀な実習生だった。
何もないままの日々を思い、やはりあれは女子校生だからこその、熱病。
視線の先で昨年入ったばかりの若い男性教師と談笑する姿を見て、坂木はため息を吐く。

何もなくて良かったはずなのに、昔のことを思い出しながら坂木は抜いてしまった。
その時、組み敷いた栞は自由奔放に坂木を翻弄し、何度も何度も中に生で出した。

「先生ので、お腹一杯」

お腹をさすりながら、今まで付き合った女性にも言われたことのないセリフを妄想の中で言わせ、それだけで射精した。
一度抜いてしまえば罪悪感などどこかへいってしまい、坂木はその後何度も何度も妄想の中で栞を犯し、汚した。

 

そんな日が続き、あと3日で実習が終わるというその日に、栞から話があると呼び止められた。

「なんだ」
「先生、もうすぐ実習終わるじゃないですか」
「そうだな」
「あの・・・・・・終わったら、二人で食事行きませんか?」
「どうして」
「お疲れ様会です」
 
勝手に期待して自己完結しているだけでは飽き足らず、散々栞相手に抜いている坂木には栞の顔をまともに見る事が出来ず、つい冷たい反応になる。

「先生が誘ってくれるかなって思っていたんですけど・・・・・・」

チラチラと視線を送ってくるその顔を想像だけとはいえ、何度精液まみれにしたことか。
そんなことを坂木が思えばまた下半身が熱を帯びてしまい、困った。
流石に動けなくなるほど若くもないが、早々に話を終わらせオカズにするかと坂木が「考えておく」と話を切り上げようとした時、栞が口を開く。

「今なら、いいですか」

今なら。その言葉に坂木は息を呑む。ぎこちなく、視線を動かせば栞はコロコロと笑った。

「先生、約束、しましたよね?」

わざと約束を強調する言い方に、何だったけな、と坂木が視線をそらせば服を引っ張られた。

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