捕食者 (Page 5)

「生、で」

 後で避妊薬を呑むから、今したいのだとごねる栞を何とか宥め、坂木は机の上を片付けた。

「橘、お前処女か」

直球の言葉に、栞は頷く。

「先生以外、嫌だったから・・・・・・」

坂木の反応に不安そうに答える栞に更に質問を重ねた。

「じゃ、自分で触った事は?」
「え、あの、」

栞が言いにくそうに、言葉を選ぶから「自慰、オナニー」と告げてどうなのかと坂木は追い詰める。すると言うまで許されないことを悟り栞は口を開いた。

「・・・・・・ある」

 視線を落とし、もじもじと手を動かした後、穿いているスカートを握る。

「どうやって」
「え」
「どうやってするの」
「え、あの、」

意地悪い質問に焦っている様子が何ともいじらしく、坂木は告白してきた時を思い出していた。

「どこをどうやって触るの」

質問を重ねて行けば、スカートを握る手を動かし、胸にそっと置いた。

「胸が好きなのか」
「胸と・・・・・・」

 その続きは言葉ではなく行動だった。するすると手を降下させ、股の所にそっと手をやりそのまま中指を丁度茂みの奥へと沈めるような仕草をしてみせた。

「何処が感じる」
「クリトリス」

小さいがはっきりと答えたことに坂木は興味が湧いた。

「どうやって触るんだ」
 
坂木の言葉に栞は顔をあげ、潤んだ目のままスカートの上から指を動かした。
強い力ではなく、そろそろと撫でるような動きにそんな触り方で快感を得られるのか、と坂木がしばらくそのままにしておけば、じわりと栞の目に涙が浮かび始めた。

「先生、やだぁ」

見られている事でいつもと感じ方が違うのか、早々に音を上げ甘えた声で坂木に助けを求める。
だが、何とかしてほしいと訴えてくるその様子を坂木が無視すれば、観念したように、栞は指の動きを強くする。
スカートの皺が見えない所想像させ坂木は興奮した。
妄想では散々いたぶった場所だが、直接見た事は無い。
オカズにしていた時は散々匂いを嗅いで舐めて穴の中に舌をねじ込み、妄想の中で栞を何度もイかせた。
しかし、まだ見たことのないそこが本当はどんな色でどんな形でどんな匂いで自分を虜にするのかと坂木の息が荒くなって行く。
そんな坂木の様子に当てられて、栞の方も息があがる。

「先生、助けて」

ふう、と息を吐きながら坂木を見つめる。坂木も自分も耐えられないと指示を出す。

「スカートをまくって」

 坂木の命令で、スカートを持ち上げる。レースがあしらわれたパンティが見えた。クロッチ部分はすでに愛液が染みて色濃くなっている。
不安と期待が入り混じった表情で坂木を見つめる栞にパンティを下げるように告げれば大きく息を吸いこんだ後、手にかけた。
ゆっくりとパンティを下ろせば、とろりと零れた愛液がパンティと繋がっていた。

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