一線を越えたい姪と身体を許してしまった叔父の話 (Page 4)

「叔父さっ……好きっ……出してっ、叔父さんの精子、出して!」

本当なら抜かなければいけない。
この体勢ではあるが、誠司の力でなんとかできないことはないはずだった。
だが、優美の女の顔を見て、その身体を味わい、それどころではなくなってしまった。
それゆえ、最後のピストンをして、そのまま射精をした。

「あっ、ああぁぁあっ……きてる、あつ、いっ……」

誠司の胸の上に倒れ、優美はそのまま身体を震わせる。
同時に達したのだろう。膣内は収縮が強くなり、誠司の男根を強く絞っていた。
勢いよく爆ぜた精液は、どくどくと優美の膣内へと染みわたっていく。

「優美ちゃっ……あ、ぐっ……」

下から精液を送るために、ヘコヘコと腰を動かしている誠司に、優美は必死に口付けを求めた。
誠司はそれにゆっくりと応える。もうこれは、一人の男と一人の女の交わす行為であった。
それから誠司は、優美の肩を優しく押す。

「……もう、終わりだ。降りなさい」
「やだ」
「どうして」

上体を起こしてぺろり、と舌なめずりをした優美は、再度腰を動かし始める。
ぬかるみの中で芯を失った男根を逃がさないよう、手で支えながらもう一度中へ入れようとしていた。

「今日だけって言ったでしょ。今日はまだ、終わってないから……」

妖艶に笑う女の、なんと厭らしいことか。
ぼんやりとした頭で、誠司は思う。もう身体を許した時点で、遅かったのだ。
ただの叔父と姪に戻ることができなくなった二人は、再度身体を重ねる。

男女の体温で上がり続ける室温を下げようとする理性は、どこにもなかった。

(了)

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