各駅停車に揺れる少女 (Page 2)
「お待たせしました。各駅停車、ただいま発車します」
ドアが閉まると、電車がガタゴトと動き出した。
電車がポイントを通過するのに合わせて、俺たちの身体も揺れる。
ふわっと揺れた彼女の髪から、柔らかなシャンプーの香りがした。俺はスーッと彼女の香りを吸い込む。
彼女の肩が俺に触れるたびに、そのぬくもりが伝わってくる。
俺の股間は、無意識に勃起し始めた。そのぞわぞわする感覚に、俺の顔は思わず赤くなる。
「いかん、いかん。変な気を起こしてはいかん!」
心の中で呟くが、その『意識』に反して『無意識』は俺の肉棒を硬く熱くさせる。
俺は少しポーッとしながら、意識をイヤホンから流れる音楽に向けようとするが、肩や腕から伝わる彼女の柔らかさを、ついつい味わおうとしてしまう。
「!」
彼女はもじもじと身体を動かすと、俺の身体に密着してきた。電車が揺れると、俺の肘が制服越しの彼女の胸に当たる。
恥ずかしい…気持ちいい……
赤くぽーっとした頭の中は、色々な気持ちが複雑に混ざりあっていた。
車窓から差し込む陽射しが暖かい。それ以上に彼女のぬくもりが心地よい。
暖かな光の中、彼女は頭を俺の肩に預け、ウトウトと船を漕ぎはじめた。時々、彼女の脚がムズムズと小さく動く。張りのある彼女の太ももの感触が、俺のデニム越しに伝わってくる。
「はぁ…」
俺は思わず、小さなため息をついた。非モテな俺は、こんな心地よさを味わったことはない。この時空間が、永遠に続けばいいのに…
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