かくれんぼ (Page 4)

「ああっ、あひっ、おっぉぉ」

 顔をだらしなく弛緩させ、少女が喘ぐ。淫蕩に蕩けた顔にさらに興奮し、丈史は人生で体験したことがないほど膨張した肉棒で女を征服する悦びに震えた。
 
 ぶちゅぶちゅといやらしい水音が住居に響く。
 ブラウスのボタンを弾き飛ばし、ブラジャーを強引に毟り取って丈史は少女の胸にむしゃぶりついた。乳房の形が変わるほど強く揉みしだき、乳首に歯を立てる。
 
「んあぁぁっ、お腹破れちゃうぅ、きもちいいよぉ」
 少女は口の端から唾液を落としながら、丈史の背中に手を回した。そして、脚もがっしりと彼の腰を捕まえ、快感を一片たりとも取りこぼさないようにと膣肉をぎゅうぎゅうと収縮させる。
 
 蠕動する淫肉にもう尽きたかと思われた精液がぐんぐんと睾丸から陰茎へと昇っていく。
 
「うぉぁ、出すぞ。出すぞ」
 少女の耳元で呻きながら、丈史はたっぷりと精子を女の最奥にねじ込んだ。子宮口にぴったりと先端を押し当て、一滴たりとも零さぬようにと雄の本能でもってして栓をした。
 
「あっあっあっ、んひぃぃぃぃっ」
 悲鳴じみた嬌声を上げ、少女が達した。びくびくと足が震え、白い首を晒して長く深い絶頂に堕ちていく。そして、少女はぐったりと力を抜いた。
 
 丈史は身を起こし、少女から離れる。その拍子に男根が膣から抜け、複数回射精したとは思えぬほど濃厚で粘度の高い精子がマグマのように流れ出した。
 その様を見て、ふと丈史は恐怖を感じる。
 
 妊娠でもしたら。
 さっと血の気が引く。誘われたとはいえ、見ず知らずの少女を犯してたっぷりと膣出しをしてしまったのだ。どんな目で見られるか。どんなふうに責め立てられるか。
 
 ぞっと寒気が背筋を這い上がる。先程まで快感で熱くなっていた脳味噌が不安で冷たくなる。
 快楽の余韻にぐったりとしている少女へと丈史はそっと手を伸ばす。
 
「あっ」
 少女が小さく声を上げる。
 それを許さず、彼は少女の首へ全力で力を込めた。ばたばたと少女が暴れ、顔が赤くなってぱんぱんに腫れる。だが、丈史はそんなことはお構いなしに手に力をこめ続けた。
 
 抵抗がなくなり、手を離すと少女の口から紫色の舌が飛び出し、失禁していることに丈史は気づく。
 顔をしかめ、気付けば馬乗りになっていた少女の上から退いた。
 
 先程まで交わっていた相手を見るとは思えないほど冷たい目付きで少女の遺体を見下ろし、丈史は安堵の息を吐く。
 
 これで大丈夫だという安心感が全身を満たした。
 本当にこんなことをしたかったのか、と遠い場所から訊かれている気がしたが、気のせいだろうと丈史は無視する。
 
 薄汚い部屋を出ようと丈史は玄関の扉を開けた。
 
「どこにいくの?」
「は?」

 扉を開けた先の廊下には先程殺したはずの少女が立っていた。死ぬ前と寸分違わぬ姿で微かに笑いながら。
 

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