このストレス社会の産物 (Page 5)
折角風呂を済ませていたのに、奥さんの全身は汗にまみれ、甘酸っぱい匂いに変わっていた。
胸の谷間に顔を埋めて息を吸い込むと、頭の芯がくらくらしてくる。
俺は堪らなくなって、奥さんを抱き締めるようにして力任せに突き上げた。
「あっ、ああっ、外…あっ…あっ…!」
「…無理」
「あ、あ、あああ―――…!!」
…びゅくっ…どく、どくん…!
「…ぁぁあ…そんな…ああ…」
名残惜しくチンコを引き抜いて、赤く充血したおまんこを指で開く。
少ししてから、泡立った精液がドロリと溢れ出し、糸を引いてシーツを汚した。
それを見て俺は、初めて他人に自分を受け入れてもらえたような、形容しがたい満足感を覚えた。
一度踏み外した道を正すのは難しい。
俺はそれから度々、イきまくるハメ撮りをネタに奥さんを呼び出し、無責任な中出しセックスをしまくった。
愛する妻が最近ではアナルまで開発されているというのに、今隣で一緒にエレベーターを待っている鈍い旦那は、全く気付いていないようだ。
「…あの…何か良いことでもあったんですか?嬉しそうですね」
小さく鼻歌を歌っているのが聞こえて、何の気なしに尋ねる。
「えっ?!ああ、いや…ははは、実は妻が妊娠しまして」
「…それは…」
その時ふと、少し前“占いにはまっている”と奥さんに血液型を聞かれたことを思い出した。
「…おめでとうございます。楽しみですね」
「ありがとうございます。気が早いんですけど、暇があれば名付けサイトばっかり見ちゃって…」
分かりやすく浮かれている旦那を見て、俺はこみ上げてくる笑いを?み殺した。
(了)
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