身も心も1つに (Page 2)
美久は個室の鍵を閉め、暖房の入った便座に腰を下ろした。
ホッと胸を撫で下ろし、胸のドキドキを確かめる。
『こっちに来て、可愛い声を聞かせて』
そんな声が聞こえ、心臓がドキンと跳ねた。
「んあ」
思わず漏れた声には、自分でびっくりするほどの艶がある。
カラカラとトイレットペーパーを巻き取り、そっと秘部を拭う。
ぬちゃり……。
いやらしい水音がして、身体がぶるりと震えた。
「……こんなに」
美久は銀色の糸を見て、思わず呟いた。
あの声がどこかの彼女を悦ばせる言葉を執拗に囁き、それに合わせて蜜が止めどなく溢れる。
「ん、んん……」
思わず声が漏れ、唇を噛み締めて抑える。
くちゅ、ぴちゃぶちゅ
『気持ちいい?もっと奥まで入れるよ』
声に従って柔肉の隙間に中指を這わせ、牝汁を溢れさせる秘穴にそっと差し入れた。
ビリビリとした柔らかい刺激が、下半身から腰、背中を通して頭の芯まで響く。
「ん、んはあ、い、いいの」
じゅぶ、じゅぶじゅぶ
気が付けば、薬指も加えて交互に出し入れしていた。
すでに掌までビチャビチャで、汁が溢れて便座を汚している。
「あ、あんん!た、たか、さん、い、い」
びゅじゅじゅぶ、じゅぶちゅぶびゅぶぶ
指が勝手に激しく動き始め、頭が真っ白になってくる。
『エッチな顔で可愛い声を出して。もうイキそうなんだよね?イク時はちゃんとイクって言うんだよ』
そんな声に美久はコクコクと頷き、二本の指を根本まで押し込んで指先をくにくにと動かす。
頭のどこかで『違う』と思いつつ、彼の指が自分を貪る妄想が爆発し、目の前でチカチカと火花が散った。
「んふぁ、ふぁい!も、い、イク、イキましゅ、イクイクイクっ!」
美久は身体を仰け反らせ、指示通りに声をあげた。
腰を中心にしてビクビクと身体が震え、強張っていた身体が一気に弛緩する。
ぷしゅっ!ちょろ、じょろじょろろろ
おしっこなのか潮なのか分からない液体が溢れ出し、美久は艶の残る息をゆっくりと吐き出した。
彼の本物の指が触れたことのないところが切なく疼き、明日には触れられることが絶対になくなることを実感させる。
一筋の涙が頬を流れていた。
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