身も心も1つに (Page 6)

胸の奥が熱くなって、何も考えられない。

彼女の身体が、勝手にコクコクと頷いていた。

「んにぁ!」

美久の口から獣のような啼き声が漏れた。

彼の腕が乳肉を持ち上げ、その指が固く敏感に震える乳首に触れたのだ。

「可愛い声で啼いてくれるね。もっと聞かせて」

「ん、んきゃあ、や、んん!」

彼の指が丸い乳の上に立ち上がった肉の突起を摘み、引っ張り、捻る。

その度に美久は牝の声をあげ、身体を捩った。

まだ先しか入れてもらっていない膣が切なげに震え、匂い立つほどの粘液を溢れさせて、さざ波を起こす。

「た、隆さ、も、もっと、もっとお」

美久は彼の手に自分の手を重ねて胸を強く握り、甘い声を発した。

こんな声、自分でも聞いたことがない。

お腹の奥が切ない。もっと強い刺激が欲しい。

『入れて、入れて入れて、入れてえ!』

『美久は本当にエロいね』

心の中の彼も、今まで通りに美久の心を愛してくれてる。

頭が真っ白になっていった。

『隆さん、隆さんのおちんちんが、欲しいのお!隆さんので私の奥をコンコンしてえ』

無意識に腰をよじり、お尻を彼に押し付けるように突き上げた。

心と身体が同時に求める。

同時に彼に愛される悦びに、美久の思考は停止した。

*****

「隆さんので、私の奥をコンコンしてえ」

絞りだすような美久の声が、さっき頭の中で響いたのと同じ台詞を綴った。

妄想の彼女は妄想じゃない。

今まで俺が心の中で何度も抱いていたのは、すべて本物の彼女の心だったんだ。

「『よく言えました』」

俺の本当の声と心の声が重なり、ズンと腰を突き上げた。

「『んひあ!』」

美久の子猫のような嬌声か、耳と頭の中で同時に響く。

彼女は背中を反らせて白い喉を天井に向け、大きく開いた口から蠢く舌を覗かせた。

俺の腕の中で、声を出すこともできずに身体を震わせる。

俺の肉槍を飲み込んだ彼女の膣がぎゅっと締まり、根元から先端へ向けて波打つように襞が蠢く。

俺はグッと歯を食いしばり、根元に集まってくる熱が収まるのを待つ。

その間も彼女の膣襞が肉茎に吸い付き、扱き、舐め上げてきて射精感を誘う。

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