身も心も1つに (Page 4)

「……ん。全部、聞こえるの。感じるの。でも隆さんは、初めて」

初めて?

彼女は心を読んでクライアントの心を掴むと噂されている。

そして多分、実際に読んでいたんだろう。

では、俺の何が初めてなんだ?

美久の揺れる瞳を見つめながら考えていると、彼女のピンク色の唇が俺の耳元に寄せられた。

「隆さんだけが、私を受け入れてくれたの。何の躊躇もなく。だから、もう離れたくない」

「え?どういう――」

また、彼女の唇が俺の口を塞ぎ、ねっとりとした舌が俺の口の中を這い回った。

頭の芯が痺れて『彼女を味わいたい』という獣欲が溢れ、彼女の甘い唾液をコクリと飲み込む。

小さな身体をぎゅっと抱きしめ、彼女の身体を味わうように弄った。

緊張で僅かに強張ったなめらかな背中、細く括れた柳腰、俺の指の形に合わせて窪んでは跳ねるように元に戻る臀部、すべていつまでも触っていたい。

なにより、僅かに汗ばんだブラウス越しに沸き立つ彼女の香りが、俺の理性を麻痺させた。

「ん、んん、んふあっ!触って!さっきみたいに、いっぱい触って!」

うなされるように言った彼女の声音は、まさにあの声だった。

さっきみたいに?

俺は靄のかかった頭で考えた。

確かに、妄想の中では何度もこうしていたが、俺が彼女に触れるのは初めてだ。

「ん、んん!ちがっ!前からこーしてえ!ん、んあ」

彼女は俺の手を取り、無理やり自分の胸元に押し付けた。

ふわふわの乳肉に手が沈み込み、ブラウス越しに彼女の体温が伝わってくる。

羽布団の中のコリッとした乳芯に、ドキリとした。

「お願い、さっきみたいにして」

彼女は自分の手を俺の手に重ねて、自分の胸を揉み始めた。

押さえてくる彼女の汗ばんだ掌も、びっくりするくらい柔らかで心地よい。

「美久っ」

「んはあ、隆さん、隆さん!」

俺は彼女に促されるまま乳肉を揉みながら、空いた手を背中からお尻へと滑らせた。

そして、タイトスカートを捲くり上げ、湿り気を帯びた太腿の間へ指を潜りこませる。

くちゅり……。

溶けたゼリーのようにとろとろで熱いものが指に触れ、粘度の高い汁が指を伝って落ちた。

ショーツも?

「んああっ!汚れちゃう、からあ!んん!」

美久は牝の声をあげ、腰を捩って俺の手に秘部を押し付けてくる。

にゅるりとした感覚とともに、指が飲み込まれた。

「あ、はああっ!」

「熱っ……。美久、もうビチャビチャだよ」

「ん、んん!」

思わずいつもの妄想のまま呟いた言葉に、彼女は恥ずかしげに俯いてコクコクと頷いた。

俺の手を胸に押し付ける手に力が入り、腰が前後に蠢いて俺の指を出し入れし始める。

掌に感じる乳芯はさっきよりも固く大きく尖って、心地よい刺激をくれた。

『お願い、私を置いてかないで。離れたくないの』

「あ、ああ!うん、ふう、んあ」

彼女の台詞が頭の中に響き、嬌声が重なった。

戸惑った俺に、美久が切なげな笑みを向ける。

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