民宿の一夜 (Page 6)

「っ…ぁぁ」

「あぁぁぁっ、あぁんっ、これ、これすごいぃっ」

絵美の膣内はじゅぶじゅぶに濡れてしゃぶりつくように敦のペニスを飲み込んだ。
温かくぬめった膣肉にペニスが包み込まれ、あまりの気持ちよさに敦は腰が痺れた。

絵美の大きな尻を両手で掴み、ぐにぐにと揉みながら敦はピストンを始めた。
後ろから突き刺したことで、膣奥にごつごつと亀頭が当たる。

「あぁぁっ、だめだめ、奥ぅ、おくっ…いいぃ」

絞り出すような声を上げて、絵美は布団に頭を押し付けて快楽に浸った。

「んん、んぁぁ…はぁん、そこ、すき…っ」

敦は絵美の尻たぶの感触を楽しみながら、抽送を繰り返した。
絵美の膣内は熱くうねり、ざらざらとした突起がペニスを擦り上げる。
中から愛液がどんどん溢れ出し、絵美の柔らかい尻に腰を打ち付ける音も湿ってくる。

「あっ、あぁっ、んんんっ、あなた…っんぁぁ」

布団に押し付けた頭を振りながら、だんだん大きくはしたなくなる喘ぎ声を出して絵美は感じていた。

常夜灯に薄明るく照らされた絵美の大きな尻たぶが、ピストンの度にぶるんぶるんと震えるのを見ると、敦はたまらなく射精感が込み上げてきた。

「あぁん、それ、すごぃ、いいぃっ、いいのぉ…っ」

涙声で半狂乱で鳴きながら、絵美は膣をきゅうっと締めた。
ペニスはじゅぼじゅぼと吸われているように締め付けられ、膣肉のひだが絡みついてうごめく。

「あなた、あなたぁっ…はぁん、イッちゃう、いくいくっ、あはぁん、すごいぃっ」

「っ…あぁ、いっく…」

低くうめくように言うと、敦はスパートをかけるように激しくピストンをしてそのまま膣内に思い切り射精した。

「んぁぁぁっ、あぁぁぁん、あぁっ、はぁ、んんっ…

同時に絵美も絶頂した。
痙攣するようにぎゅっと締め付ける膣肉に擦り付けるようにペニスを動かして、最後の一滴まで飲み込ませるように長い射精をした敦は、その快感に痺れながら両手で絵美の尻たぶを強く揉んだ。

「あぁん、はぁっ、すごぃ…はぁん」

まだビクビクと全身を震わせて絶頂を味わっている絵美の背中に倒れ込むように敦は抱きしめて、ペニスを挿入したまま余韻にどっぷりと浸かった。

*****

「また、来ても…?」

翌朝宿を出る際に、照れ臭そうにぼそりと言った敦を絵美は笑顔で送り出した。

そうして部屋の片付けに取り掛かりながら、もう何度目だろうと頭の中で数えるのだ。
この民宿を1人で訪れた男性客のうち、「死んだ夫に似ている」という殺し文句に乗ってこない者はいなかった。

夫が死んだのは本当だが、実際はもう10年も前のことだ。もちろん敦とは似ていない。
ある時、この手を使えば後腐れなく寂しさを埋めることができると気付いた絵美は、同じ文句で男性客を誘惑し続けていたのだ。

実際に客が再び訪れることはまずないが、宿泊料に色をつける者や様々な物品を送ってくる者は多く、そういう意味では実利も伴った趣味だといえた。

「また、お待ちしてまぁす…ふふっ」

ひとりごちて、2人の体温がまだ少し残る布団を抱えて清掃用の籠に放り込むと、部屋の窓を開けて新しい風をたっぷり部屋にすいこむのだった。

(了)

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