元カノは人妻キャバ嬢 (Page 3)

そのホテルは、新しくはないが小綺麗で清潔感のある部屋を備えていた。

大きなベッドに突っ伏すように倒れ込んだ未来の背中は付き合っていた頃より少し痩せているように見えるが、さきほど正面から見た時はやや肉付きがよくなっているようにも見えていた。
要は体型が崩れてきているということで、5年ほどとはいえ互いに年をとったということなのだろう。

それでも未来と2人きりの空間にいると、むくむくと和也の中にあの頃のような熱い欲望が湧き上がってくる。

自分もベッドに腰掛けると、和也は未来に声をかけた。

「風呂入ったら?ちょっと疲れが取れるかも」

和也が言ったのは本心からでもあったが、不貞を犯す覚悟で部屋に入ったものの怖気付く気持ちも無いわけではなかった。
するとベッドに伏せていた頭をむくりと動かして、和也の方をじっと見ながら未来は言った。

「言ったよね?2時間後にお迎え行くって。お風呂入ってる時間なんかないよ。それとも本当に、休憩だけしてホテル代払ってくれるの?」

「…俺はお前が嫌なら、しない方がいいと思ってるよ」

「はぁ…和也は前からそうだったよね、いつでも私の決断を待ってた」

言いながら未来は起き上がり、着ていたTシャツを自分で脱いだ。

「じゃぁちゃんと言うね」

年を経てもなお、未来の素肌はすべすべと滑らかなように見えた。ブラジャーからはみ出すようにこんもりと乗った乳房の肉はあの頃より豊かなようだ。
ここ2〜3ヶ月の間女性との接触がない和也には、上半身下着姿の未来は刺激が強かった。

未来は和也に見せるように下に履いていたスカートも自分で脱いですっかり下着だけの状態になると、和也に正面から向き合った。

「私は、今夜ここで、和也とセックスしたいと思ってる。他の誰でもなくて、和也だからそう思ってる。和也も同じ気持ちなら、夫のことは考えずに今は全部忘れさせてほしい」

はっきりしたセックスへの同意であり、誘いの言葉だった。
ここまできちんと言われては、こちらも誠実に返すしかない。

「俺も、いま未来を抱きたい。その後のことはその後考えるとして…」

ベッドの上に座って向かい合った状態の2人が、それぞれに口上を述べた。

「ふふっ…ちょっと恥ずかしいね」

面と向かってセックスの意思を確認し合った2人は、同時にくすっと照れ笑いをすると、互いに吸い寄せられるようにキスをした。

「っ…ん」

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