夏の熱 (Page 2)
恵は俺の一つ上の兄である総一の幼馴染だった。
家が近いこともあり、恵は子供の頃から頻繁に遊びに来てくれ俺ともよく遊んでくれた。
明るくて快活な恵は俺のことを弟分だと言って可愛がってくれた。
抱き着いてきたり、頭を撫でてくれたり。
最初はそれだけで満足できた。
弟分でもよかった。恵が俺のことを他の誰かとは違う特別な存在として扱ってくれるだけで満足できた。
だが、中学を過ぎた頃。
いつものように遊びに来ていた恵に抱き着かれた時。
恵の膨らみ始めた胸を押し付けられた時。
自分の中の感情が弟分だけでは満足できていないことに気が付いた。
恵の柔らかい胸を思い出しながら、その晩は何度も自分を慰めた。
俺は恵を好きになっていたのだ。
思考が現実に戻る。
柔らかく発達した胸を今度は少し力強く揉みしだく。
恵の口から再び甘い声が聞こえ始める。
睡眠薬は効いているが、快感は得られるのだろう。
俺の手の動きに合わせて恵の吐息が乱れ始める。
しばらく胸の感触を堪能してから、俺はズボンのチャックに手を伸ばす。
俺のものはズボンの下からでも分かるくらい興奮で
固くそそり立っていた。
ズボンとトランクスを脱ぎ、がちがちになったそれを俺は隠すことなく恵の前にさらす。
「恵、今からお前の胸でしごかせてもらうからな。止めるなら今だけだぞ」
返事ができるはずがないことは分かっていたが、胸の中で沸き立ち始めた嗜虐心からそんなことを口走る。
深い眠りに着く恵の身体にまたがって
俺はその二つの胸の間に硬くなった陰茎を挟んだ。
ぴくぴくと血管の浮き出たそれは、柔らかい二つの塊に挟み込まれて今にも欲望を吐き出させてしまいそうだったが、歯を食いしばって耐えた。
あの晩空想の中でしか好きにできなかった恵の身体が、目の前にあるのだ。
すぐに出してしまってはもったいない。
ゆっくりと、しだいに激しく腰を揺さぶって。
先端から透明の液体を垂れ流しにしながら、俺は無我夢中で恵の胸を犯した。
「恵、好きだ。好きだ…うっ」
数十年の間、心のうちに閉じ込めていた感情を吐き出すとともにまず一度目の射精が始まった。
先端から飛び出した白く濃い液体は恵の胸と顔を白く汚した。
「う…んん」
恵は自分の胸が夫以外の、それも自分が弟分だと可愛がっていた存在に汚されたにも関わらず目を覚ます気配はない。
小さく吐息を吐いただけだった。
俺はゆっくりとその閉じられた唇に出したばかりのものを押し当てた。
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