夏の熱 (Page 3)

「恵…、俺、恵のことが好きなんだ。好きすぎてこんなになったんだよ。責任取って掃除してくれよ」

あまりに理不尽な言い分だな、と自分で自分のことを自虐しながらまた硬くなったそれの先端を恵の唇に押し付ける。
出したばかりのため先端にわずかに残っていた精液を恵の唇に塗りつけながら、ゆっくりと恵の口内にそれを押しすすめた。
眠っているためフェラは期待できなかったが、それでも恵の口内を犯しているというだけで十分興奮できた。
生暖かく柔らかな舌の上を硬くなった先端で何度もなぞる。
興奮で腰の動きが早まった。
今にも飛び出していきそうな衝動と、まだこの心地よさの中に浸かっていたいという気持ちに板挟みにされる。
何度も腰が揺れて、恵の舌に硬い先端を押し付ける。

そして果てた。
白濁の欲望が暖かな口の中を勢いよく滑り落ちていく。
ドクン…ドクン…とまるで心臓の鼓動に合わせるかのように、脈打つそれは欲望を吐き出し続けた。
小刻みに腰を動かして、最後の一滴まで恵の口内に吐き出した。

ぬぽん、とすべて吐き出し終えたものを抜き取ると、唾液と白濁としたものが混ざり合い窓から差しこんだ月明かりに照らし出されてぬらぬらと艶めかしく光るのが目に映った。

恵の方を見る。
あれだけ激しく口内を犯しても、恵の意識は夢の中のようだ。
口の端からよだれと白い液体が混ざったものを垂れ流しながらすやすやと眠る恵の顔。
夫の留守にその弟から激しい劣情をぶつけられているとも知らずに。
その純粋無垢な寝顔をぐちゃぐちゃにしてやりたくて、俺は恵のズボンに手をかけた。
ずるりとあっけなく恵のズボンは下に落ちる。
その下からブルーのパンツが顔を覗かせる。
一度出して萎えたものが再び硬さを取り戻しつつあった。
パンツのクロッチ部分に指をかけそれを横にずらした。
それからためらいなく恵の中に指を入れる。

「あっ…ん、ん…」

寝ながらも感じているのだろうか、俺の指の動きに合わせて、恵の口から何度も甘い声が聞こえてくる。
口内よりもさらに暖かな熱を持ったそこは突然侵入してきたにもかかわらず、俺の指を優しく締め付けてきた。
肉壁からは透明の粘液があふれ出し指の滑りをよくしてくれた。
俺は探りやすくなった恵の奥を指で弄びながら彼女の一番いいところを探した。

「あっ…!」

そのうち、ある一点に指が触れた瞬間恵の身体がびくりと跳ねた。
指先でそこを執拗にいじると、今までと比べ物にならないくらいの愛液があふれ出してきた。
恵の顔を見ると、うわ言のように甘い声を出し続けている。
俺は愛液まみれになった指を抜き取り一度目以上に硬くなった自分自身の先端を
ひくつく入り口に押し当てた。
指でほぐしていたためか、すんなりと俺のものは受け入れられる。

「恵…気持ちいいよ」

愛おしい人の肉壁に包まれながら、その心地よさを確かめるように二、三腰を揺り動かす。
それから一気に奥まで貫いた。

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