夫のミスは子宮で償います ~嫌いな上司に寝盗られた貞淑妻~ (Page 2)
敏樹は、今日あった出来事をぽつりぽつりと話し始めた。紗弓はそれを黙って聞いていた。鴫守は確かに敏樹に辛く当たっている。しかし、元々ミスをしたのは敏樹のほうなのだ。
(私が敏樹さんを助けないと……)
もちろん敏樹はミスを挽回しようと必死に仕事をするだろう。だが、パワハラ上司である鴫守の前では、萎縮してしまって更にミスをしてしまうかもしれない。そこで、紗弓は次の週末に鴫守を訪ね、敏樹に代わって謝罪しようと思い立ったのだ。
そして日曜日――
「ああ、これはこれは紗弓ちゃん。いや、今は宮嶋君の奥さん……かな?」
鴫守はいやらしく笑った。
「玄関では何だから、まあ上がりなさい」
「……はい……」
紗弓はゆっくりと扉を閉めると、鴫守の案内で客間へと進んだ。
「これと言ってもてなしは出来ないんだがね? コーヒーでいいかい?」
「……いえ、どうぞお構いなく……」
紗弓は伏し目がちに言った。
「まあ、座りたまえ」
「はい……」
紗弓は鴫守とは視線を合わさぬまま、ソファーに腰掛けた。
「それにしても君も困った亭主を持ったものだね? ミスを連発して、会社は大損失を受けてるよ。そして、挙句に女房に謝りに行かせるなんて、ね?」
鴫守が「ヒヒッ」と嫌らしく笑った。
「いえ、主人に言われて謝りに来た訳ではありません。あくまでわたしの判断で謝罪に来ました」
「ハッ! 亭主のミスは女房も連帯責任を負う、ってか?」
鴫守は「カカカカカッ!」と高笑いをした。そしてひとしきり笑うとソファーから立ち上がり、
「……脱げよ……」
鴫守が低く唸るような声で言った。
「……でも……」
「オラオラ、紗弓ちゃんよ! 敏樹の野郎のミスを償いたいんじゃねえのかよ!!」
「……で、ですが……」
「……出来るよな?……」
紗弓は鴫守の視線をはずし、目を伏せた。そして唇をキュッと噛むと、白いブラウスのボタンをゆっくりとはずし始めた。鴫守はその様子を見てニヤニヤするのであった。
サラッ……
ブラウスが静かに床に落ちた。
「……次はスカートだ……」
鴫守は言った。紗弓は一瞬の逡巡を見せたが、鴫守の鋭い目つきにゆっくりとスカートを脱いだ。紗弓は白い透き通るような素肌に純白のシンプルな下着を身につけただけの姿になった。頬を紅潮させる紗弓を、鴫守はつま先から頭のてっぺんまで舐めるように見た。
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