仕事でヘマをやらかした代わりに妻を上司に貸し出した男の話

・作

※この物語はNTR体験記風のお話しです。好きな方だけどうぞ―――仕事でとんでもない失敗をやらかした「俺」は、上司の川瀬に助けられる。返しきれない恩を受けた「俺」は、川瀬に何か礼を、と持ち掛けると、妻未緒子を貸してほしいと言われてしまう。しかもカメラを通じて二人のやりとりを見ていろとの指示まで出てしまい……

「それじゃああなた、行ってくるから……」

そう言って妻は悲し気に微笑んだ。
俺はどうすることもできない、ただそんな妻と妻の肩を支える上司の川瀬を見送ることしかできなかった。

 

事の発端は、俺の仕事上での確認ミスだった。
ほんのわずかな認知のずれが、とんでもない損害を生み出し、会社に責任を問われた。
そこで助けてくれたのが、入社してからずっと気にかけてくれてた川瀬……さん、だった。
川瀬さんは俺だけではどうしようもないことを全部やってくれて、相手先への謝罪や上層部の人間にも色々かけあってくれた。
そのおかげで俺は、減給数か月だけで処罰は済んだ。
それで終わればよかったのだが、俺は川瀬さんに一生をかけても返しきれない恩を受けたと、何かできることはないかと話を持ち掛けた。
俺にできることなら、なんでもすると。
そして、川瀬さんは言ったのだ。

「それなら、君の妻を貸してくれないか」

川瀬さんは40代後半のバツイチで、しばらく風俗にも行っておらず、女日照りが続いていたという。
そこで目をつけたのが、俺の妻である未緒子だった。
未緒子は俺なんかにはもったいないくらいの美人で、しかも胸も尻も大きく、女性として完璧といっても過言ではないほどの人だ。
どうしてそんな人と結婚できたのか、不思議なくらいだった。
ただ縁があって友人の紹介で知り合った俺たちは、趣味である読書で同じ作者が好きということもあり、すぐに距離が縮まった。
何の取り柄もないけど年間の読書量が多かった俺と、物静かな未緒子。
俺たちは数年の付き合いを経て結婚し、子どもはまだいないがそれなりに幸せな日々を過ごしていた。

会社の同僚内や上司にも結婚を報告した時に、お前には勿体ないと口々に言われたものだった。
それは川瀬さんもそうだったが、まさかその時から狙っていたのだろうか。

未緒子は、ラブホテルの一室で貸し出されることとなった。
俺は川瀬さんの要望で、自宅に待機だがパソコンを目の前にしている。
川瀬さんの趣味は悪い。カメラで中継を繋げ、川瀬さんと未緒子のまぐわいを見ていろと言うのだ。
後から感想を聞きたいと言われていた。それが君にできる僕への恩返しだと。

部屋に入り、ある一点にカメラを置かれる。
そこには既にシャワーを浴びたのであろう、未緒子がベッドの上にバスローブ姿で座っていた。

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