ウィザードレディー (Page 6)

「光よ、撃ち抜け!」

 追撃とばかりに、神楽はさらに光の槍を連続して放つ。
 光の槍は次々と悪魔の巨体に直撃する。
 悪魔の体は少しずつ傷ついていく。

「くそっ!」

 悪魔は背中の翼を広げるとはためかせ、空中へと舞い上がった。
 そして飛翔する。

「待ちなさい!」

 飛んで逃げる悪魔を追おうとする神楽は、心臓をえぐり取られて死んだ女性の亡骸に視線を向けた。

「仇は討つわ」

 そして跳躍力を上げる魔術を使い、悪魔を追った。

「逃がさないわよ!」

 飛翔する悪魔を、神楽は跳躍しながら追いかけていた。

「光よ、撃ち抜け!」

 高く跳躍し、神楽は悪魔の翼を狙って光の槍を放つ。
 放たれた光の槍は、悪魔の翼を片方、撃ち抜いた。

「ぐあっ!」

 片方の翼に大きな穴が空き、悪魔はバランスを崩し、失速する。
 そして、落下した。
 路面に叩きつけられ、うめく悪魔。そんな悪魔の近くに、神楽は着地した。
 悪魔の頭を狙って光の槍を放とうとしたとき、

「闇よ、撃ち抜け!」

 という声が背後から聞こえてきた。

「え?」

 後ろを見た神楽の視界に、闇の槍とでも呼ぶべきものが飛んでくるのが入ってくる。
 闇の槍は、神楽の背中に当たった。

「がふっ!」

 背中を強く打たれ、呼吸が詰まる。息苦しさを感じながら、神楽は倒れた。

「そんな小娘にやられるなんて、情けないぞ兄貴」

 夜が生む闇の中から、そう言って出てくるのは、背に翼を持つ大きな人影……悪魔であった。

「うるせえ!」

 闇から出てきた悪魔から兄貴と呼ばれた悪魔が吐き捨てる。

「少し油断しただけだ!」

「あっ、そう」

 神楽が追っていた悪魔は兄で、もう1体、悪魔……その弟がいたらしい。
 悪魔が2体いるとは思ってもいなかった神楽。
 油断していた。だから、悪魔の攻撃を受けてしまった。
 息苦しいのを耐え、神楽はどうにか立ち上がる。
 そして後ろから攻撃してきた、弟の悪魔に向かって攻撃魔術を放とうとした。

「遅いっ!」

 神楽が魔術を発動させるよりも速く、弟悪魔は右腕を振る。
 振られた右腕から不可視の衝撃波が放たれた。

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