勇者は異世界で凌辱される (Page 2)

 ヴィグルーがズボンの前を開け、自身をさらけ出した。
「何よ、それ……」
 実物をはっきり見たことはないが、知識として大体の形状は知っていた。だが、ヴィグルーのペニスは人のものとは明らかに違っていた。

 竿にはいくつもの突起があり、亀頭もゴツゴツしたコブが突き出ている。色が藍色ということもあって作り物のようにも見えた。だが股間に押しつけられて、その熱さと脈打つ生々しさに利奈は逃げようと腰を振った。
「無駄だ」
 ヴィグルーは利奈のお尻を両手で掴んで引き寄せた。
 くちゅっと、ほんのわずかヴィグルーの勃起が沈み込む。

「やめて、そこだけは……」
「初めては龍平に捧げたかったのに、とでも考えているのか?」
 利奈が驚いてヴィグルーを見た。ヴィグルーはニヤリと笑い、一気に最奥まで貫いた。
「ああっ!」
 痛みと衝撃に利奈が仰け反る。純潔を失った悲しみに涙がこぼれた。

「分かっているぞ、お前が龍平に仲間以上の感情を抱いていることはな」
 そのまま動かず、ヴィグルーは続けた。
「しかし、その龍平は千里とできている。お前がこうして敵に犯されている間も、慰め合っているだろう。そのうちに気分が高まってヤッているかもな」
「2人は……そんなこと……」
「するはずがないと? 本当にそうか?」
「当たり前、よ……」
「お前の目の前で抱き合うような奴らに我慢する分別があると?」

 戦いに勝利した後、龍平と千里が喜びに抱き合う光景は毎度のことだった。利奈がやめてほしいと訴えても、好き同士で抱き合って何が悪いのかと相手にされなかった。

「無神経な奴らだ。俺はお前が不憫でならなかったぞ」
「……うるさい、あんたなんかに何が分かるのよ」
「分かるぞ。俺はお前を好いているからな」
「好……はあっ?」
 利奈がすっとんきょうな声を上げた。

「こうしてお前を手に入れられて嬉しいぞ」
「手にって、ああっううっ」
 動かされて、痛みにうめく。

「俺が愛してやる。女の悦びというものを教えてやろう」
「あんたなんかに抱かれても気持ち良くなんかならない!」
「そうか、ではイクなよ」

 ヴィグルーが腰を動かし、もどかしいくらいゆっくりと抜き差し始めた。
「あ……う……くう……」
 じっくりねっとりした動きに中が徐々になじんでいく。

「あ……う、そ……」
 痛みが少しずつ消えて、代わりに快感がわき上がってきた。破瓜の血で濡れていたヴィグルーのモノが違うもので濡れ始め、くちゅくちゅ音を立てる。

「愛液があふれてきたな」
「違うっ! こ、これは、あんたが出してるんじゃないの」
「ククク、俺の何から何が出ているというんだ?」
「だから、オ……変態! 何言わせようとしてるのよ!」
「何だろうな?」
「最低……あんっ!」
 奥を小突かれ、仰け反る。

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