放課後特別授業 (Page 2)
「生物担当の松田です。教師1年目でわかりにくいこともあると思います。遠慮なく質問してください。」
教師になってはじめての授業だ
「では、さっそく教科書の4ページ…。」
生徒は教科書を開けながら顔を見合わせてクスクスと笑っている。
「どうしたのかな?何がおかしいの。」
みんなさらにニヤニヤするだけで何も言わない。
すると一人の男子生徒が発言した。
「せんせーい。1組で女子にチンチン見せたって本当ですかー?」
教室が爆笑の嵐になった。
まだ午前中なのに他のクラスにも広まっているなんて。
しかも話が大きくなっている。
さて、なんて言えばいいだろうと悩んでいると
「答えられないってことはそうなんだ!」
さっきの生徒がこれで決まりと言わんばかりに大声を出した。
「うわー。きっと生物の交尾見て興奮してるんだよ。」
「たしかに童貞っぽいもんね。」
「獣姦とかの興味ありそう。」
どうしてこんなに生徒にばかにされて惨めな思いをしなければならないんだろう。
「みんな、おしゃべりは止め…わぁっ!」
必死になるあまり教壇の上で滑ってまた尻もちをついてしまった。
とっさにズボンのチャックを確認した。
よし、今度は大丈夫だ。
ほっとして立ち上がってると最前列の女子生徒がおもしろそうに言う。
「倒れた拍子にあたしのスカートの中見たでしょ?」
「な、なんで、そんなことないよ。」
「じゃあそのシミは?」
さっきはなかったのにズボンの前が薄いグレーから濃いグレーになっている。
「こ、これは…。」
ほっとしたあまりおしっこが漏れたのだが、それを言ってもまたバカにされる。
「パンツ見ただけで興奮するのは童貞くらいだよ。」
「童貞!童貞!童貞!」
童貞コールはしばらく続いて、その後の授業は聞いている生徒は一人もいなかった。
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