愛しい面影 (Page 4)

私の頬っぺたにキスをしたパパは、窶れているけれど穏やかな表情をしていた。

「陽子…陽子、ああ陽子…!」

久しぶりに見る、パパの嬉しそうな顔。

それを見ていたら、何だか抵抗できなくなって、私は俯いてソファーのカバーを握りしめた。

「んっ…は、あぁ…あっ…」

「あー気持ちいい…イくよ、陽子…いっぱい出してあげるからね…」

「だ…駄目だよ…中は…」

「はぁっ…もっと奥まで…出る、出る、中に出すよ陽子っ!」

「ああっ…!」

力強く抱きしめられ、体の中でおちんちんがビクビク痙攣する。

「…全然足りないよ、陽子…なぁもう一回だけ、いいだろう?」

「…んぅ゛…」

全く萎えていないおちんちんが、またゆっくりと私の中を突きはじめた。

生温い精液が掻き出されて、ゆっくり太腿を流れていく。

…今日は安全日だし、そう簡単には妊娠しないはず…

…大丈夫、きっと大丈夫…

 

その日から私はパパの中で、名実ともに『陽子』になってしまった。

定時で帰ってくるようになったパパは、食事の時間も惜しむように、ところかまわず私を抱く。

「陽子の中、僕にぴったりの形になってきたね。気持ち良いよ」

「っ…ん…、…」

「声、我慢してるのかい?陽子は慎ましいなぁ。そんな所も大好きだけど、もっと可愛く哭いてほしいな」

「ひぁ、ん…!あふっ…!」

「ココ、大好きだろう?」

「ああ、ああ…それだめ、イく、イっちゃうぅ…!」

最初は痛いだけだった行為にも慣れて、最近では毎回、数えきれないほどイかされていた。

私がイくと、パパは嬉しそうにして、可愛い可愛いと頭を撫でてくれる。

「よしよし、恥ずかしがらなくていいんだよ。気持ち良くなったほうがデキやすいっていうし」

「…うぅ…」

毎月規則的だった生理は、もう2週間遅れていた。

誰かに助けを求めなければ、と思う。

だけどそれでパパと引き離されて、一人ぼっちになるのは怖い。

「子供は君にそっくりな、可愛い女の子がいいなぁ…そうだ、名前は僕達から一文字ずつ取って、陽奈なんかいいんじゃないかな?どうだい?」

「あっ…あんっ…あぁあ…」

久しぶりにパパの口から聞いた、私の名前。

その瞬間色んな気持ちが溢れてきて、目からぼろぼろ涙が零れた。

この異常な状態は、いつまでもは続けられない。

だけど現実を突きつけられたら、パパは今以上に壊れてしまうかもしれない。

イくよ———という声と同時に、びゅーびゅーとお腹の奥に熱いものが広がった。

「…う…やぁ…」

「はぁ…楽しみだなあ、君と僕の赤ちゃん」

パパの手が、まだぺったんこの私のお腹を優しくさする。

「愛してるよ、陽子」

(了)

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