女王様の戯れ (Page 5)
私は椅子に腰掛けた隼人に跨り、ゆっくり腰を落としました。
…にゅぷっ…、…ぬちぬち…にゅぷん…
「んっ…は…うふふ、全部入ってしまいましたわ。どう?」
「はい、お嬢様ぁ…気持ちいいです…」
「…良かったですわね。でも―――」
「ひっ…!」
シャツの上から左胸を引っ掻くと、隼人は痛いのか気持ちいいのかよく分からない声を上げました。
その下にあるのは、一週間前に開けたニップルピアス。
「私、苦しんでいる顔の方が好きですの。ココ、だいぶ慣れてきました?」
「…まだ…じんじんして…あ…」
「落ち着いたら、反対も開けて差し上げますわ」
「…っ…」
ビクっ、と私の中でペニスが脈打ちます。
「開ける時は痛がって泣いていらっしゃいましたのに、嬉しいの?」
「…」
くいくいピアスを引っ張ると、隼人は恥ずかしそうに頷きました。
「じゃあ…そのうち、すぐ大きくなる貴方のいけないオチンチンにもピアスを開けてしまおうかしら。それに貞操帯を通して、勃起も射精も私の許可なしではできない体にしてあげる」
「あ…ぁぅ…そんな…」
「貴方は私の所有物なのですから、排泄だって勝手にされては困りますわ。何をするときもぜーんぶ私の目の前で、恥ずかしい格好をして…そんなのはお嫌?」
「…はぁっ…あっ…お嬢…も、出てしまいそうです…!」
緩く腰を動かしているだけなのに、想像だけでだいぶ興奮させてしまったようで、隼人は上擦った声を出しました。
「相変わらず早漏ですのね…っ…みっともないと思いませんの?」
「すみま、せ…ふ…っ…ぅ…そんなに、動かれたら…あ…」
もう少しでイく、という所で腰を止め、収まってきたらまた動かして…の繰り返しで、徐々に徐々に追い詰めていきます。
「…はぁ…はぁっ…ダメです、お嬢様…もっと…」
「そんなに動くなと言ったのは貴方ですわよ」
「でもっ…イ、きたい…あぁ…射精させてください…!お願いします…!」
「え~?どうしようかしら…」
イかせてもイかせなくても悦ぶ、筋金入りの変態。
「!や…待っ…お嬢様、後生ですから…!」
私が少しずつお尻を上げると、隼人は悲痛な声で言いました。
…ずちゅっ!
「うあっ!」
もうすぐ抜ける―――という所で、また一気に奥まで挿入し、激しく腰をくねらせます。
「ああ、お嬢様ぁ…!」
「あ…んっ…ほら、イってしまいなさいな。私に弄ばれて、無様に精液を垂れ流してごらんなさい?」
「…っ…!!」
ぎゅうぅ…とニップルピアスを引っ張った瞬間、体の中で熱いものが広がりました。
「ぁ…はー…は…っ…ありがとう、ございました…お嬢様…」
*****
「…ごめんなさいね、こんな遅くまで付き合わせて。これ、勉強の合間に食べて」
「お気遣いありがとうございます、奥様」
屋敷の大広間、お母様と使用人に囲まれ、逃げられない状況で再開した勉強会。
家に帰ったらお風呂に入って、お菓子をつまみながらドラマを観て…という計画はあっさり頓挫し、私は深いため息をつきました。
「さあ、今日の分はきちんと終わらせましょう」
そう言って爽やかに微笑む隼人は、小一時間前まで虐められてアンアン悦んでいた人間と同一人物とは思えません。
「…はぁ…お金を積めば入れる大学なんて、近場にいくらでもあるじゃありませんの。貴方、どうして私を県外の難関大に進ませようとするんですの?」
「えっ?…それは、その…」
隼人はちょっと躊躇い、小さな声で言いました。
「…同じ大学に受かったら…旦那様が2人で住んでも良いと仰ったので…」
「はぁ?貴方、どれだけ私と一緒に居たいんですのよ」
「…お嫌ですか?」
大きな瞳が不安げに私の顔を覗き込みます。
「まったく…ほら、ちゃんと合格するように教えてくださいな、隼人センセイ」
(了)
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