上司のホンネ。 (Page 4)

…ぱちゅ、ぱちゅっ…ぐちゅ…

「主任、爪…ちょい痛い…」

「…、…っ…は…んっ…」

「主任?」

さっきまでうるさいくらいに喘いでいた主任は急に大人しくなり、唇を噛んで息を詰めていた。

密着している太腿はぷるぷると小刻みに痙攣している。

「ふー…ふぅ、う…っ…」

「…イきそう?」

こくこくと頭が揺れ、別の生き物のように中がうねった。

俺は向かい合わせに姿勢を変えて、主任の形の良い額に手を当てた。

「…?」

「よーく見せてくださいよ。主任がイく時の顔」

「あ…!ゃらっ…あっ…あ…!」

深く入れたまま、のの字を書くように腰を押し付ける。

「…ぁっ…あぁあ…ぁっ、ひ…!」

だらしなく開いた唇から涎が垂れ、潤んだ眼は焦点が定まっていない。

「ひぐぅ…らめ、だめなのぉ…」

「ほらイけ!イけっ!」

「あー…ああ来ちゃぅ…っ…はぁ、はぁ、———っ…!!」

腰が持ち上がるのと同時に、結合部からサラサラした温かい液体が迸る。

「…ぅ…!」

俺はチンコを抜いて主任の顔にぶっかけ、上気した頬で先端を拭った。

*****

昼過ぎに目を覚ますと、桜井主任はもう帰っていた。

月曜日は若干緊張しながら出社したが、彼女はいつもと変わらない態度で、淡々と仕事を申し付けてきた。

もし記憶があったとしても、部下の前で失禁してレイプされた挙句、アヘ顔で潮吹き絶頂したなんて、とても人には言えないだろう。

お互い何もなかったふりをするのが正しい大人なのだ。

「…これもお願い。明日までに」

お決まりの残業中、分厚い書類がドサッと机に置かれた。

俺はそれを何となく捲りつつ、主任の顔を盗み見る。

少し俯いたその表情は、どこか怒ったような、恥ずかしいのを堪えているようなもので———

「…あの…いつもありがとう。…頼りにしてるから」

「えっ?」

「さ、私も頑張らなくちゃ」

…何か今のはズルい。何がズルいのかよく分からないが、してやられたような気がする。

「主任」

「何?忙しいんだけど」

「…コーヒー、飲みますか」

「…うん」

俺は2人分のコーヒーを淹れながら、もう少しこの会社で頑張るのも悪くないと思っていた。

(了)

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