会社の部下にキメセクされた (Page 2)

 今まで味わったことがないほど柔らかい唇が吸い付き、甘い匂いが鼻腔を擽る。

「ん、んふ。どうですか? 部下とキスするのって?」

 頬を紅潮させた友梨が唇を離して、ふにゃりとした笑みを浮かべた。

 心臓が激しく脈打ち、身体全体がドキドキと鼓動しているようだ、

 唇と唇が触れただけなのに、今まで感じたことがないほど痺れる。

「き、君はーー」

「んふう。私は、課長とのキスすごくきもちい」

 友梨は漏らすように呟くと、ブルリと身体を震わせた。

 そして、ベッドの隅にあったリキッドを突き出した舌の上に何滴か垂らすと、また俺の口に柔らかな唇を押し付ける。

 今度は、俺の唇の隙間を熱い肉の塊が押し広げて入ってきた。

 甘い蜜に塗れた彼女の舌が俺の口内に入り込み、舌の裏や唇の裏や歯茎を撫でるように這いまわる。

 送り込まれたたっぷりな蜜は清涼感のある甘さで、思わず喉を鳴らして飲み込んでしまった。

 途端に頭の芯がぼおっとしてくる。

「ん、んふんんっ。ちゅぷぷ、ちゅぶちゅぶ、んん、んんんっ、んふぁっ」

「や、山本くーー」

「友梨。私の名前は友梨。……分かった?」

 真っ黒な瞳が俺の目を覗き込むように近付いた。

 彼女の細い指が俺の顎から首をそっと撫で、柔らかなマシュマロの固くなった蕾が、俺の胸を擽るように僅かに触れる。

 腰の奥がジンとして、頭の芯がピリリと痺れた。

「ゆ、友梨……」

「よく言えました。ん、んちゅぷぶ」

 陶酔したような濁った瞳が細くなり、また柔らかい肉が俺の口の中に入り込んでくる。

 腰がズンッと重くなり、肉棒へ血液が流れていったのが分かる。

 痛い程固くなった肉棒が獲物を求めてビクビクと震えるのを感じる。

 腰が自然と動き、彼女の柔らかなお腹に肉棒を突き立てるように動く。

「んふぁ! んん。んふふ。素直になれました?」

 驚いたように唇を離した友梨が、優しい笑みを浮かべた。

 その唇からは銀色の糸が伸び、俺の唇と繋がっている。

 愛しげに微笑んでくれる彼女は、髪を梳くようにして俺の頭を撫でながら首を傾げていた。

 俺の答えを待っているらしい。

 彼女は俺の部下だ。

 それもまだ2年目になったばかりの新人。

 俺は彼女に今の会社のノウハウを教え込み、次のステップへ進む。

 そんな娘と身体を重ねるなんて。

 様々な思考が浮かんでは消えるが、まったくまとまらない。

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