褐色美女の寮母さんとの甘々な性活 (Page 4)
「まあ、つまんない話だよ。さっき見せた動画があるだろ? その記録のおかげで私はこの大学に入ったんだ。で、競技生活を続けてたんだけど、ね――」
そこで玲愛さんは一度言葉を切った。
それから、ちょっとだけ小さく首を振って、何かを振り切るように言葉を続けた。
「――まあ、分かるだろ、競技をやめる理由なんて、よくあるケガさ。リハビリも上手くいかず、選手生命が絶たれたって訳。つまんない話だろ?」
サバサバとした様子で玲愛さんは吐き捨てるようにそう言った。
だけど、俺はまだ続きがある気がしてならなかった。
「でも、玲愛さんは何でこの寮に働いてるの?」
「食わないといけないからな……。働かざる者食うべからず。分かるだろ?」
それも事実だろう。
でも、ここにこだわる理由がよく分からない。
もしかしてここでなければいけない理由があるはずだ。
「それは名字が阿部から雅に変わったせいなの?」
「あー、やっぱり分かっちゃうか……。そうさ、アタシはトレーナーと結婚して、その縁でこの仕事を始めたのさ」
想像していたとは言え、玲愛さんが結婚していた事実はなかなかにショックだった。
しかし、結婚したという割には旦那さんの姿が見えない。
「死んだよ……。結婚してすぐに事故でね。それ以来、私はこの場所に囚われてるとも言えるね」
「ごめんなさい……」
「何謝ってるのさ。そのぐらいの覚悟があって聞いたんじゃないのかい?」
「それは、そうです。でもつらいことを思い出させたから……」
「ま、昔の話だから、アンタが気にすることじゃないよ――」
「――でも、玲愛さん泣いてるから……」
「えっ?」
涙を流していることを気付かずに玲愛さんは笑っていた。
ごしごしと自分の顔を拭って初めて濡れていることに気付いたぐらいだった。
「まったく、情けないね……。アンタさ、アタシをここまでにしたんだから、今度落とし前をつけてもらうから、覚悟しなよ」
そう言って、ベッドから腰を上げようとする玲愛さんの手を、俺は掴んでいた。
「おい、なんだい? もう話は終わったよ――」
そのまま俺は玲愛さんの口を塞ぐ。
そして、ギュッと抱きついてベッドの上に押し倒した。
「おい、やめろって!」
玲愛さんが俺の唇を噛んだ。
口の中に錆びた血の味が染みる。
それでも俺は、玲愛さんの肩を押さえて押さえ込んでいた。
「ここで離せば冗談で済ませてやるよ。……手を離しな」
玲愛さんは落ち着いた声だった。
だけど、肩の微かな震えが俺の手に伝わっている。
「嫌です。俺は玲愛さんの事が好きなんです」
「好きっていっても、やり方があるだろう? こんなんで好きになってもらえるとでも思ったのかい?」
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