褐色美女の寮母さんとの甘々な性活 (Page 3)

　気が付くと汗で寝巻がぐっしょりと濡れていた。

「おっ、目が覚めたようだね」

　俺が身じろぎをしたことに気付いたのだろう。
　カーテンから玲愛さんが顔をのぞかせる。

「ああ、汗かいたんだね。ちょっと待ちな、拭いてやっから」

　そう言うと、玲愛さんは俺の着ていた寝巻代わりの浴衣をはぎ取ると、ぬれタオルで汗を拭き始めた。
　冷たいタオルの肌触りと、玲愛さんに体を拭かれている気恥ずかしさが混じって、訳が分からなくなっていた。

「へえ、アンタけっこう締まった体してたんだね。何かスポーツやってたのかい？」
「あ、ばい、陸上を……」
「そっかー、アタシもこう見えて昔は走ってたんだよ」

　そう言って不敵に笑う玲愛さん。
　正直、その胸の重りがあるのに、よく走れたなあと失礼なことを思ってしまう。

「あー、信じてないね。ちょっと待ってな」

　そう言うと玲愛さんは俺の体を手際よく拭くと、新しい浴衣に着替えさせ、そそくさと出て行ってしまった。
　いや、それはどうでもいいいので、もっとゆっくり拭いて欲しかったな。
　俺がそんな胡乱なことを考えていると、再び玲愛さんが戻ってきた。
　そして、俺にタブレットを差し出した。

「具合が悪いやつに、見せるのもどうかと思うけど、ちょっとだけなら良いだろ？」

　そこに映っていたのは高校生のハードル競技の決勝戦だった。

「その緑のユニがアタシだよ」

　言われるまでもなく分かった。
　今よりも髪が短く、胸も少し小さいが、まるで猛禽類のように研ぎ澄まされた玲愛さんが映っていた。

「……凄い。早い。……あっ、勝った」

　玲愛さんは圧倒的だった。
　次々とハードルを飛び越えて、あっさりと一位を取った。
　レコードという文字はなかったものの、かなり早い記録だ。
　もちろん、胸が凄い勢いで上下しているのだから、よくそれであんな記録が出せたと感心してしまう。

「どうだい？　これで信じるだろ？」
「は、はい。凄い。でもこれほどの選手だったら知らないはずはないのに……」

　そう思ってそのまま見ていると、表彰台に呼ばれた選手名が「阿部玲愛」とあった。
　思わず玲愛さんの顔を見てしまう。

「ま、色々とあったのさ。秘密があった方が女は魅力的だろ？」
「いや、そうですけど。俺、玲愛さんことがもっと知りたくて……」
「はあ？　別にたいしたことはないよ」
「でも……」

　そんな風に嫌々をしていると、玲愛さんがポンと手を打った。

「もしかしてアンタ、そんなくだらないことを考えていて具合が悪くなったとか？」

　図星過ぎて答えることができなかった。
　俺は恥ずかしさのあまり、窓の方に視線を向ける。
　だんだんと太陽が空の真上へと向かおうとしている。

「呆れたヤツだねえ……。でも、ホントにつまんない話だよ」
「でも、俺、玲愛さんの事が知りたいんです」

　真っ直ぐ玲愛さんを見つめる。
　改めて考えるまでもなく美人だと思う。
　
「そんなに見られても何も出ないよ……」

　玲愛さんは困ったように頬を赤く染めた。
　そんなかわいい表情もできるとは思わなかった。

「はあ……、やれやれ、こりゃテコでも動かなさそうだね。しかし、アンタぐらいだよ、アタシのこと知りたくて熱を出したヤツは」

　呆れたように玲愛さんはそう言うとカーテンを閉めた。

「眩しいだろ、ちょっと閉めるね」

　ぷるんと胸を揺らしながら、玲愛さんはカーテンを閉めて、改めて俺のベッドの横に座り直した。