この子の二十歳のお祝いに (Page 2)

 スー…… スー……

「芽依さん? 芽依さん?」

「……ぅうん……え? あ? あたし、寝てました?……」

「はい、ちょっと飲みすぎたのではないですか?」

「はァ、はい……そうかもしれません……」

「ハハハ、初めて飲むお酒は加減が難しいですよね?」

「美味しかったものですから、つい……」

「芽依さん? 僕、今夜はここのホテルに泊まるんですよ。こんなに酔ってしまって、女性独りで夜道は危険です。もし良かったら、僕の部屋に泊まりませんか? もちろん変なことはしませんよ。たまたまツインの部屋しか取れなかったので、ベッドは空いてますし」

(ユウジさんにだったら、変なことをされても良いかも?……)

 酔った頭で少々Hな妄想に浸りながら、

「はい、お言葉に甘えて……」

「それでは行きましょうか?」

 芽依も立ち上がろうとしたが、足がもつれてしまい、ユウジに抱えられた。

「ご、ゴメンなさい……」

「いいですよ、僕がおぶって行きますから」

 そして芽依はユウジの背中で眠ってしまった……
 

*****

「う……うぅぅぅん……」

 芽依はゆっくりと目を開けた。いったいどれぐらい眠っていたのだろうか? まだ酔いは完全には醒めていなかったが、眠気はだいぶマシになったようだ。

(ここはどこ?……)

「あ、お目覚めですか?」

(ああ、そうだった。ここはユウジさんの部屋だった……)

 芽依はベッドに横たえられていた。そして視界の向こうのユウジは、白のガウンを来てソファーに座っていた。

「芽依さん? あなたが目覚めるのを待ってたんですよ?」

(あたしが目覚めるのを待ってた?……)

「だって、酔い潰れて寝ている女が犯されるのを鑑賞してたって、面白くないですからねッ!」

 ユウジがパチッと指を鳴らすと、ドアを乱暴に開けて、黒の目出し帽を被った小太りのキモ男が入ってきた。

「アニキ! 待ちくたびれたぜ!」

「えっ? えっ? えっ? 何?!」

「姉ちゃん、お前は今からオレ様に犯されるんだ。どうだ? こんなキモいオレに犯られる気分はッ!」

 キモ男はそう言うと、いきなり芽依の両脚を持ち上げると、一気にパンティを脱がせた。

「キャーーーッ! キャーーーッ! キャーーーーーッ!!」

「姉ちゃん、騒ぐと余計にムラムラするじゃねえかよォ!!」

 芽依は悠然とソファーに佇んでいるユウジのほうを見た。

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