モノクロに色付く世界 (Page 4)
そっと佑司が成実の肩に手を置く。それだけで、どうしようもない飢えを成実は実感した。
「運命という言葉は、諦めを受け入れるにはちょうどいい言葉です」
「違う、わたしは」
「たまたまあなたは私がいる学校に赴任してしまった。たまたま、あなたは学生時代に私と出会ってしまった」
「先生が、先生がわたしを」
「いいえ、違いますよ。登則先生」
成実の耳元で佑司が囁く。
「あなたは、元々そういう人間だったのです。だけど、それは悪いことではありません」
そっと成実の肩から離れた佑司の手がアルバムをめくる。そして、一枚の写真を示した。
「こんなに、あなたは満たされているではありませんか」
成実に突きつけられたのは、悦楽に蕩けた過去の自分だった。締め付ける縄に酔い、束縛される狭隘さに溺れている。
「こんなにも、あなたは美しい」
「あっ」
囁かれ、声音で脳を犯される。堪え切れず達した成実はカチカチと歯を鳴らした。同じ絶頂だというのに、自慰など比べ物にならない充足感が彼女の胸中を占める。
「さあ、続きをしましょう」
続き。続きとはいつの話だ。快楽に濁った頭で成実は言葉の意味を探る。
佑司は机の引き出しから縄を取り出した。彼は成実の手を取って背中に回し、手首を固定する。そして、余った部分で手際よく彼女の上半身を緊縛した。
写真の中と同じように縛られているが、歳月は成実の体を女性としてより成熟させている。そのため、写真よりも双丘はより大きく張り出し、柔らかな丸みを帯びた体の輪郭に縄が食い込んでいた。
スーツが捩れ、煽情的に肌が露わになる。そうして露わになった部分に佑司は口付けた。
「ひゃん」
肌に唇が触れただけで、電気が走ったような快感が成実の脳天まで突き抜けた。
佑司は微笑み、成実の体を抱き上げる。それから机の上に乗せた。
「おやおや」
「……いや、見ないで」
大きく開かれた脚の中央、股の部分は愛液が染みを作っている。佑司はスーツの下を脱がせ、下着も剥ぎ取ってしまった。
露わになった成実の秘所に躊躇いなく、彼は口付ける。そして愛液で外まで濡らした性器に舌を這わせ、媚肉を味わう。さらに物欲しそうに口を開ける膣へ指を挿入し、性器の内外を同時に責めた。
挿入した指を微妙に折り曲げ、肉襞のざらりとした部分を擦ってやる。すると、成実は自ら腰を突き出し、さらに奥まで指を導こうとした。
「先生ぇ。奥が、奥が切ないんです。お願いします、奥にぃ」
頷いて佑司は指を膣から引き抜き、ズボンの前を開けた。男根を露出させ、成実を見ると大きく脚を開いて彼を待ちかねている。余裕のないその様子に苦笑し、佑司は男根をゆっくりと彼女の中へ埋没させた。
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