ノンストップ痴漢特急~儚く散った女子校生の青い花~ (Page 2)
スゥーーーーーーーーーッ……
今度は明らかに太腿から尻にかけて、ゆっくりと撫で上げられた。南海絵はキッ! と後ろのサラリーマンを睨んだ。サラリーマン風の男は、何ら取り乱した感も無く、平静を保っている。
(あたしの勘違いじゃないはずだけど……)
南海絵は訝しがったが、痴漢の現場を捉えた訳ではない。南海絵は背後に神経を尖らせて、また参考書に目をやった。
「……あッ!」
今度はパンティの上から、敏感な割れ目を撫でられた。そして、そのままその手は南海絵の女裂を弄んだ。南海絵は後ろを振り返って、サラリーマンを制しようとした。その時、
「キャッ!!」
別の男が、後ろから南海絵の両胸を強く揉み始めた。サラリーマン風の男は南海絵の斜め横に移動し、尚も南海絵の淫裂を責めていた。
「……あッ……あッ……」
この状況から逃れようと、必死に身を捩る。しかし、南海絵の乳房を揉みしだいている男はなかなか力が強く、いくらテニスで鍛えているとは言え、女子校生の南海絵の力では振りほどくことが出来ない。
と、南海絵の胸を揉んでいたデブ男が、左手で南海絵の頭を横から押さえ、無理やり後ろを向かせた。
「いやッ!!」
デブ男が南海絵の唇を奪った。しかも、拒絶する南海絵の口の中に、無理やり舌までねじ込んでしまった。
「ウグーーーッ! ウグーーーッ!!」
南海絵は、声にならない悲鳴を上げた。デブ男との長いキスから解放されると、南海絵は成長途中の胸を、デブ男の太い指で再び揉まれた。南海絵は、息も絶え絶えに助けを求めた。
「誰かっ! この人たち、痴漢です! 誰かっ! 誰か助けてーっ!!」
しかし、満員電車の中から南海絵を救い出そうとする者は、誰一人として現れなかった。全ての乗客がシカトを決め込んでいる。しかも、痴漢たちが怖くてそうしているのではなく、何やら嫌な空気が漂っていた。南海絵の背筋に冷たいものが流れた。
と、南海絵の前に現れた、銀縁メガネをかけた、爬虫類のような目をした筋の細い色白男が言い放った。
「お嬢ちゃん? 助けを求めたって無駄だよ。この車両は『痴漢連合』のメンバーによって占拠されてるんだ。みんな、僕らの仲間さ。気づかなかったかい? この車両の乗客が、お嬢ちゃん以外全員男だってことに」
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