鬼斬りの鬼 (Page 3)

 とある学園。
 そこでは事件が起きていた。
 学生が連続して行方不明になるという事件だ。
 手掛かりは何もない。
 警察は自分で失踪した、そして事件……その2つの方面から捜査をしていた。
 しかし、いまだ手掛かりはゼロであった。
 夕方、学生の姿がまばらになった学園。廊下を1人の少女が歩いている。
 黒いブレザー姿のイズミだ。
 イズミは何かを探りながら、夕方の廊下を歩いていた。
 周囲を見回したり、匂いを嗅いだりしているイズミ。
 彼女は足を止めると、

「やっぱり……」

 と呟きを漏らす。

「鬼の仕業か……」

 普通の人間には感じ取れないものを、イズミは感じ取っていた。
 それは、鬼の気配だ。
 学生が連続して行方不明になる事件……それには鬼が関わっていると、イズミは確信した。
 この事件は警察には解決できない。
 解決できるのは、鬼を狩る者であるイズミだけであった。

 夜になる。
 学園の校舎は真っ暗であった。
 昼間は学生などで賑わっている校舎だが、誰もいない校舎はまるで墓場のようであった。
 薄気味の悪い気配が漂っている。
 そんな夜の校舎の廊下を、1人の女子学生がフラフラと歩いていた。
 目はうつろで、まるで夢を見ているかのような顔。
 何者かに操られているかのようだ。
 操られているかのよう……ではなく、彼女は実際に操られていた。
 彼女を操っている者は、廊下の先にいる。
 身長が2メートルはある、筋骨隆々の人影。
 血でも吸ったかのような真っ赤な目に、闇を凝固したかのような漆黒の肌。
 そして額には、2本のツノが生えていた。
 野太く鋭い、金色のツノ。
 女子学生を操っているのは鬼……黒鬼であった。
 学園に潜み、エサとして目を付けた学生に催眠をかける黒鬼。
 黒鬼の催眠により、女子学生は夜の学園にやって来た。
 連続行方不明事件の犯人である黒鬼。
 エサである人間を骨まで食らい、学生服は処分するため、エサとなった学生が見つかることはなかった。
 今夜の食事が黒鬼の前に立つ。
 食らうために黒鬼は女子学生に腕を伸ばす。
 まずは頭を食らおうとした黒鬼だが、何かを感じて後ろに跳んだ。
 直後、それまで黒鬼が立っていた場所を銀光が通過した。
 日本刀の刃の光。日本刀を振ったのはイズミだ。
 右手に日本刀、左手にそれを収める鞘を持ったイズミは女子学生と黒鬼の間に割って入る。
 あやうく黒鬼のエサになるところだった女子学生は、ハッと正気に戻った。
 そして黒鬼の姿を見て悲鳴を上げる。

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