僕だけのアイドル (Page 3)

「膝だけで、イっとく?」

意地悪な声に、美桜は「やだ……これちょうだい」と絢人のペニスに触れる。

濡れたままのペニスにはべったりと体液とローションがついていた。

「ヌルヌルしてるぅ」

美桜は口端から舌をぺろりとだして、指を使ってペニスをさする。

そうすれば、ぶるりとペニスが震え、少しずつ硬度が増して行った。

「あ……硬くなってくぅ」

触るペニスの硬さに、欲情した声は濡れていた。

「美桜のここも大洪水だろ」

そう笑って膝をもう一度強く当てれば「ひん」と啼いた。

「下着の意味ないな……膝が湿ってきた」

当てている下着からぐち、ぐち、と小さく音がする。

膝を動かすとぬるぬるに動くそこがどれほどぬかるんでいるか想像するにたやすい。

「ローションよりも、よっぽど粘度が高いな」

「言わないでぇ」

口ではそう言いながらも、美桜の手も動き続けいていた。

指をバラリと動かし、裏筋も濡れた指が移動する。

「は、」

「イきそ?」

絢人の反応に気分がよくなり、美桜は息を荒げながらも、いやらしい笑みを浮かべる。

一瞬、唇を噛んだ絢人だったが、すぐに口端を吊り上げた。

「美桜もだろ」

絢人は笑って美桜の性器に膝を先程よりも強く当てれば、美桜の腰ががくがくと揺れ出す。

「自分から当てに来てるな……やぁらし」

「あん、イくぅ……イっちゃうよぉ」

そう言いながらも、決して手を休めることなく絢人のペニスを扱き続ける美桜に絢人は息を詰めた。

「く、」

耐える様な声を出し、二人の体はほぼ同時にビクビクと激しく揺れる。

「あ、あ、あぁ」

「お、おお……」

ぐたりとした様子で、息を整えれば美桜は手を動かして蛍光灯の方へと向ける。

べったりと手にまとわりつく精液を見つめる。

「一杯出たね……やっぱり溜まってたの」

「……そういうわけでもないけど」

「ふぅん」

美桜が視線を動かせば、そこには先程まで絢人が想像で犯していただろうアイドルの写真がある。

「みるくちゃんが気になるの」

「気になるっていうか……この写真、ちょっと盛り過ぎじゃない?」

美桜は加工処理が気にくわないと、写真を見つめる。

「みるくちゃんは、センターになれなかったから……MVもあんまり映ってなかたし、こんな写真くらいでしかオナれないよね」

「でも、俺はみるくちゃんが一番好きだからさ」

好きなアイドルを下げるような発言だったが、絢人は気にしていないような声で返した。

そんな絢人の態度に、美桜は一瞬顔を歪ませる。

「……好き好きいうくせに、酷い想像しているみたいだけど!」

「なに。やっぱり妬いているっていうか……後悔してるのか」

後悔。絢人の言葉を美桜も復唱する。

「そうじゃない……そうじゃないけど」

「まぁ、俺の我儘みたいなもんだったからなぁ」

んーと絢人はゆっくりと言葉を出して、美桜を抱きよせた。

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