癒しの催眠セラピー (Page 2)

(…ちょっと恥ずかしいけど、治療だし、普通にしてないと変に思われるよね…)

オイルを足しながら、ぐー…っと背中のツボを押し、今度は脇腹のマッサージ。

そのまま手はバスタオルの下に潜り、お腹から太腿にかけて指圧していきます。

「…部屋は暑すぎませんか?」

「はい…ぽかぽかして、気持ち良いです…」

私は胸元で押さえているバスタオルを握りしめ、うとうとしながら返事をしました。

(何だろ、体に力が入らない…頭もぼんやりして…私、相当疲れてたのかな…?)

「では、胸の筋肉をマッサージするので、両手を上げて私の首に回してください」

「…?…ぇ、…?」

だらんと動かしにくくなった両腕が持ち上げられ、バスタオルがずり落ちてしまいました。

「あ…!」

「はーい、腕は上げたまま…リラックスして、ゆっくり深呼吸を…」

「…っ…」

(だめ、この声…ぞくぞくしちゃう…!)

タオルを拾おうとした私の手は先生の首を抱くように組まされ、無防備な胸にオイルが塗られました。

「脇の下はリンパがありますから、流れを良くしておいてあげましょうね」

「そう、なんですか…はぁっ…ん…」

親指が脇の下をぐりぐりと刺激します。

そこが終わると、人差し指の先がゆっくりゆっくり、胸のまわりを押し始めました。

「あ…あの…そこは…」

「真ん中にあるツボは壇中。この端は天谿、下側は渕腋、姿勢をよくする所です。そして乳首の下が乳根…」

「…んッ…、…ぁ…」

説明されるたびに耳に息が掛かって、ぴくぴく体が反応します。

「痛くありませんか?」

「は…はぃ…大丈夫、です…ふぅっ…」

(別に…いやらしい触り方じゃないのに…何か、あそこがジンジンする…)

ちらりと目線を落とすと、直接触られていない私の乳首はぷっくりと勃起していました。

恥ずかしくて先生の腕に顔を埋めると、ふらついていると思われたのかぎゅっと抱きしめられて、ふわふわした幸せな気持ちになります。

(先生の香水かなぁ、いい匂い…マッサージができて、イケメンで、優しくて…一回で良いからこんな人と付き合ってみたいなぁ…)

自分に釣り合うだけのものは何もないのに、そんなことまで考えてしまったり。

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