残り一枚なにを撮る? (Page 7)

 我慢の限界になった直哉はズボンから男根を取り出す。血管が浮き出たそれを見て、彼女が息を呑む気配を感じた。そのことが彼になけなしの理性を働かせる。

「怖いなら、やめとく?」

 傷つけたいわけではないのだ。好きてたまらなくて、彼女が欲しい。だから直哉は受け入れてもらえるまで、待つつもりだった。しかし、清音は首を横に振り、自分もズボンを脱いだ。陰毛の奥にある彼女の最も敏感な個所はすっかり濡れており、雄を誘う匂いで直哉は頭の奥が痺れた。

 ごくん、と唾を飲み込み、直哉は固くなった雄を彼女の足の間に触れさせる。ぬるりとした愛蜜の感触と熱を持った肉同士がこすれる感触が強烈な快楽として腰から背中へ、そして脳天へと駆け抜けた。

「ああぁっ」

 それは清音も同じだったようで、あられるない声を出して彼にもたれかかってくる。そのまましばらく二人は初めての快楽を貪っていたが、先に直哉が限界を迎え、教室の床に精液を吐き出した。

「すごい。いっぱい出たね」

「……うん」

 射精したことでわずに冷静さを取り戻した直哉は、それでも萎えない自らの男根を見下ろしていた。ひくひくと動いているそれを見て、清音が彼の耳元に囁く。

「最後まで、しようよ」

「初めてだから、その、上手くできなかったら、ごめん」

「わたしも初めてだから、優しくしてよね」

「うん」

 清音の腰を抱え、直哉はなんとか膣の入り口を見つけて侵入を試みる。だが、ぬるぬると入り口で滑るばかりで挿入が上手くできない。

「ごめん、何か、上手く入らなくて」

「えっと、じゃあ、うしろから、する?」

 清音は直哉から離れ、壁に手をついて彼に向かって尻を突き出す格好になった。その煽情的な姿勢に直哉の男根が硬さを増す。

 膣の入り口に狙いを定め、慎重に直哉は清音の中へと侵入する。

 文字通り初体験の快感が脳髄を痺れさせた。手で扱くのとも、先程のように外性器が触れ合うのとも違う。

「あぁぁうぅっ」

「ごめん、痛かった? 一回抜こうか」

「違うの、きもち、よくてぇ、なんか変なのぉ」

 かくかくと清音の足が震えていた。彼女が崩れ落ちてしまわないよう腰をしっかりと掴み、直哉は腰を前後に動かす。それは知識などなくても本能として人間に刻まれた行為だ。けれど、直哉は清音を傷つけてしまわぬよう、ゆっくりと本能に抗って腰を動かしていた。

「あああぁぁぁぁ」

 長く尾を引くような声を上げ、清音が膣を蠢かせる。快楽を貪っているのだと分かり、一層彼を興奮させた。

 同じ快楽の波に乗り、二人は絶頂に近づいていく。

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