TSした生意気ちゃんが悪いおじさんに捕まって大敗北するお話 (Page 4)
都内某所。治安が悪いと有名なスポットの中で結構な人通りがある場所。そこの路地裏付近に彼女は佇んでいた。
男物のTシャツを一枚だけ羽織り、下には何も履いていない。所持品はウエストポーチだけ。胸の谷間に紐をあてがい、バストの形がくっきり分かるように見せつけている――近くで見るとバストの丸みの中央だけがプクリと浮いているのが分かる。
つまらなそうにスマホをいじり、時折周囲をきょろきょろと眺める彼女のことを、道行く人々――特に男たちが不躾に眺めていた。
ある人はけしからんと眉をしかめ、ある人は下心がバレぬようにチラ見、そしてある人は性欲を隠そうともせずスマホのシャッターを押している。
(き……気持ちいぃぃ~~~っ♡♡♡コイツら、俺が男とも知らずにデレデレしやがって、ぷくく……。お前ら全員ホモかよ!)
――もちろん、その女とは俺のことだ。鏡越しオナニーに失敗した俺は、物資調達も兼ねて外に繰り出していた。
そう、本来の目的は物資調達である。であるのだが――もしもだ。もしも、道行く男ども(特に非童貞)がウルトラ可愛いゆみ子(俺)に夢中になり、ナンパをしてきたら。
『ふぇぇ~♡困りますぅ~』とお断りしつつもお茶は奢ってもらい、ホテルに誘われたら『バァーカ!俺は男だよ!』とネタバラシして非童貞共を馬鹿にする――くらいはする予定だ。
『すげえ、すげえよあのおっぱい……』
『スカート短いな!あのちょっとでパンツ見えそう』
『彼氏待ってんのかな……おい、お前行けよ!』
痛いほどの視線を感じながら、さりげなくTシャツの裾をまくり上げてみる。足をくねくねさせてみたり、「暑いな~」という感じで周囲の男を上目遣いに見ながら胸元をパタパタさせる。
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