TSした生意気ちゃんが悪いおじさんに捕まって大敗北するお話 (Page 2)
『ねぇ~今どこ?おうち?もうバイト終わったんじゃないのぉ?』
「友達んちにいるよ。どした」
『別にぃ、用はないんだけどぉ……今から会えない?あたしの家、パパもママもいないんだよね、だから……』
「あー、分かった。今から行く。コンドーム残ってたか?」
『この前ので終わった~。でも、今日安全日だからなくてもいいよ?』
「ヒュウ!マジか。じゃ、あとでな」
プツ、と電話が切れる。俺たちはしばらく無言だった。奴は勝ち誇ったようにニヤけ、俺は悔しさのあまり歯ぎしりをしていた。
「……つーことで、帰るわ俺。あ、片付けよろしくな」
「死ね!!!!!!!!!!!!!!!!!」
高笑いをするマサを叩き出し、残った俺は家にある酒を片っ端から飲み始めた。ノリで買ったテキーラが半分なくなった辺りから目の前が真っ暗になった。
*****
「――……う”、ぁ」
ズキズキという頭痛と共に意識が浮上する。――リビングの床で倒れるように寝落ちしていたらしい。身体の至る所からボキボキと音が鳴った。テーブルのスマホは朝11時を指していた。
「……マジかよ、俺、何時間寝てたんだ……?」
少し高い声が酒焼けしてかすれていた。寝汗で張り付いたTシャツが気持ち悪い。眠気覚ましも兼ねてシャワーを浴びることにした。床に落ちていた服を拾って脱衣所に向かう。
「ん~……」
体にへばりついたTシャツを勢いよくまくり上げた。裾に引っ掛かった胸が一度限界まで持ち上げられて――重力に従い、ばるんっと弾けるように元の位置に落ちた。
――え?胸?なんて?
「――っ!?はっ!?え、あぁ!?」
本来、大胸筋があるべき場所。至って平均的な筋肉を持つ俺の胸板に――メロンくらいのおっぱいがついていた。白くて、ふわふわしていて、手のひらを目いっぱい広げても十分すぎるくらい余る。桜色の乳首は小さいながらも感度が良くて、つまんでみると脳天に痺れるような快感が襲う――。
じゃなくて!
「一体どうなってんだよ、これ……!?」
――さんざん悩んだ末に、とりあえず風呂に入ることにした。汗でベタベタして気持ち悪いし、俺の体がどこまで変化しているのか穴という穴まで調べないといけないからな!
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