5日目の夜 (Page 5)

話しながらゆっくり奥まで腰を進めて、勇樹がペニスを根本まで挿入しきった時、葉月はそれだけでぴくぴくと小さく痙攣していた。

「なか、どろどろで熱いよ」

4日間の前戯を通して、2人は自分や相手の状態を言葉にすることに慣れていった。
勇樹など、もともとはセックスに言葉は要らないと思ってきたタイプだったが、このポリネシアンセックスのゆったりとした時間の中では、全てを言葉にして説明し、伝えたい気持ちが湧いてきたのだ。

「うん、あっ…私も、いつもより熱い」

挿入したまま上から勇樹は葉月を抱きしめ、身体をぴたっと密着させた。
そして腰は動かさず、じっと挿入したままの状態にしている。

「あ、どうしよ…なんか止まらない…んんんっ」

膣内と、腰の辺りがぴくぴくと痙攣している。
葉月は自分で制御できない感覚に襲われた。

「ああ…あ、イク…かも、いく?あ、あああっ」

一切ピストンをしていないのに、挿入してじっとくっついているだけで葉月は絶頂した。

「すごい、中…締め付けてる」

「んんっ、わかんな…い…っ、あ、あ、イッく、イッて…っ、んぅぅぅっ」

普段のセックスで感じる絶頂感とは違った感覚だったので、葉月はそれが絶頂だと理解するまで少し時間がかかった。

「あぁっ、すごい…んっ…あ、ゆうき…っ」

突かれて感じる一瞬の強烈な絶頂ではなく、それは膣内からじわじわと全身に広がっていくような絶頂感で、快感が止まることなく続いているようだった。

「はぁ、あ、あああっ…ゆうき、もっと…あ、あ、だめ…っ」

膣肉がきゅうっと締まってペニスを圧迫したかと思うと、次にはどろりと弛緩して熱くペニスを抱擁した。
自分が動いていないのに、膣のうねりによってペニスが刺激を受け続けていることに、勇樹は不思議な感じがした。

「はづき…っ」

名前を呼ばれると、勇樹は一際ペニスが硬くなるのを感じる。
葉月が勇樹の名を呼ぶ度に、勇樹は強く力を込めて葉月の身体を抱きしめた。

「あぁ、すごい…これ、だめ…どうしよぅ…あああああっ」

葉月は初めての感覚に混乱しながらも、訪れ続ける甘い快感を受け止めた。

「ずっと…あ、ずっとなの…っ、ゆうき、あ、あぁまた…っ」

外から見れば2人とも身体を動かさず密着しているだけだが、しかし2人ともじっとり汗ばんでいた。

「はづき…好きだよ」

挿入後30分動かさないのが望ましいとされているが、女性が痛みを感じる場合や男性が勃起を維持できない場合はその限りでない。
このルールはもちろん事前に2人とも確認していたが、痛みの心配も、萎える心配も結局要らなかった。

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