年齢詐称をしてパパ活をしていた三十路の人妻がキモオヤジに生交尾を強制される話 (Page 2)

「た、田原千明さんですよね……知ってますよ、お子さんは××保育園に通っていて、くれよん組なんですよね。旦那さんは〇〇会計事務所で勤務していて……」

 

千明は、目の前の男に戦慄していた。

千明がパパ活をするために使っていたツールは、出会い系アプリやSNSが主軸だ。

出会う前には必ず相手から顔写真を送ってもらうように言い、それから相手を選んでデートをしていた。

この男は数か月前にデートの約束を取り付けていたが、送られてきた写真と本物がかなり違い過ぎたため、遠目で見てすぐにドタキャンした男だった。

送られてきた写真は爽やかな短髪で少し髭の生えたいわゆる「ワイルド系」なイケメン男性だったが、実際にやってきたのは登録身長180センチとは到底思えない小さく太い体躯、脂ぎった顔、生え際の後退した頭皮を隠さない中年男性だったのだ。

千明とほぼ同じくらいの身長の男は、太く丸い手で千明の両手をしっかりと握りしめ、離さない。

丁度他のパパとのデートを終え、帰るところを狙っていたようだ。

男の力はどんなに身長が小さくても強く、使われていないように見える公衆トイレに無理やり連れ込まれたところだった。

 

「ひ……人違いですよ」

 

ひくついた笑顔で、千明は言う。

男の目は、明らかに正常ではないと感じていた。

逆らえば何をされるかわからない、最悪殺されるかもしれないと内心怯えていた。

千明の言葉に反応し、男は握る手の力をさらに強めた。

 

「ひ、人違いなんかじゃ、ないですよね。愛生さん。僕たち、会うって約束してたじゃないですか」

 

男は鼻息荒く、千明に詰め寄る。

片手を離せばスマホを取り出し、明らかに盗撮だとわかるアングルの写真をいくつも見せつけてきた。

遠目に眺めていた際、やたらと周りをキョロキョロしていたのは見ていたが、その際に見つかったのだろうか。

何にせよ、男は千明をストーカーして色々知ったのだと脅迫するように話し続けた。

最終的に何が言いたいのかというと、必死に話し過ぎて唾液を垂らしながら発したこの言葉に尽きる。

 

「だ、旦那さんにバラされたくないなら、僕とセックスしろ」

 

強気になっているのか男は口調も命令形になっており、千明の苛立ちがまた募った。

 

「……クソ、さっさと終わらせろよなクソオヤジ」

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