異世界で最初に失くしたのはアナル処女ですけどなにか!? (Page 8)
魔王の居城
「喰らいなさい!!オドゥス・コア・イーグス!!」
「ぐぁぁぁぁぁ!!!」
私の最後の呪文を受けた魔王ジグニードは、断末魔の叫び声をあげ、因果の彼方へと消えていった。
「やった!!これでこの世界の平和は取り戻せたよ!ウタの目的を果たしたんダ!」
「良いわけ無いでしょ!魔王を倒したところで、なんの報酬もない!単なるタダ働きじゃない!!」
私はこの世界の色んな場所を旅して来たけど、唯一行っていないところ。
『人間の住む場所。』
「最終パーティーが…スライムとクラーケンとトロルだなんて!お城どころか、その辺の村に入っただけで、全力で討伐されかねないわよ!!」
こいつらが着いてくるようになってから、私はマトモにこの世界の人間と会話をしていない…。
流されるままに、魔王討伐なんかしたけど、見返りが無いなんてありえないっしょ!異世界召喚された意味がないじゃない!
プルプル…ニュルニュル…ズンズン。
それぞれが魔王を倒した喜びを表しているのかもしれないが、何を言ってるかなんて、まるでわからない。
「私がこの世界に来たのは、イケメンと恋愛するためよ!全然叶ってないじゃない!!」
「イケメンなら天使に会ったじゃない。」
「あれが恋愛対象になるか!外に出るのが面倒くさいって言って、女の子に金と身体を求めるヒモニートの間違いでしょ!!」
これ以上、この世界にいても私の望みが叶うことは無い!
「エルミ!あの女を呼んで!!別の世界に行くわよ!」
「えええ!!??」
「私の望みは、男女のマトモな恋愛をする事…それが叶うまでは、異世界召喚の旅に付き合い続けてもらうからね!」
プルプル…ニュルニュル…ズンズン。
「あんた達は来なくていい!!もう!なんで私の周りにはこんな男しか寄ってこないのよ!次の世界では絶対まともな男を捕まえてやるんだからあああああ!!」
『コダケ・ウタは異世界で…綺麗な体と異世界を旅する目的を手に入れた!!』
(了)
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