巣立ちの季節 (Page 6)

「……お兄ちゃん、他の彼女たちも同じじゃないの？」

陽菜の質問に、蒼は大袈裟に首を横に振る。

「そんなわけないだろ。陽菜は特別」

「じゃぁ、今までの人はなんだったの？」

「他の女は単なる穴。陽菜は大切な俺だけの牝穴だろ？」

「ち、ちが……」

「何言っているの、こんなに立派な牝穴で俺のちんこに甘えたくせに」

「言わないでぇ！」

耳に流しこむのは甘い囁きなどではなく、陽菜にとっては脅迫に近いものだった。

「絡みついて、可愛かったなぁ。本当にゴム取りたかったよ」

「だ、だめ…！」

でも、と蒼は陽菜の尻タブをゆっくりと撫で割り開く。

「可愛い色した、ここなら陽菜にたっぷりあげられるね」

「お、お尻に何するの……」

「お尻でもセックス出来るの、知ってるだろ」

「や、やだ、そんなの知らない、やったことない！」

　大きく頭を横に振る陽菜の姿に蒼はくつくつと笑う。

「誰もまだ知らない、陽菜のケツマンコ……しっかり処女もらえて、うれしいなぁ」

ふーっと息を吹きかけられ、陽菜は怯えて自身を抱くように腕を交差させた。

そんな陽菜の様子が面白いと蒼はそっと震えるアヌスに触れる。

「や、やだ！お兄ちゃん、やだぁ！そんなとこ、汚い、汚いからぁ！」

「陽菜に汚い所なんか、ないよ？俺の陽菜は全部綺麗だよ」

笑いながら蒼は指で陽菜のアヌスの縁をゆっくりと撫でまわす。

「ほら……可愛くヒクつきだしたよ……」

陽菜の感情とは別に、そこはまるで待っているかのように蒼の指に反応する。

「ここなら陽菜にナマで挿れられるからね」

「え……」

「たっぷりこのケツマンコに俺の精子を注ぐからね」

「おにい……」

「どれだけ注いだって孕むことはないけど……誰にも渡さない」

ビク、と体揺らす陽菜の体を直抱き締める。

「他の女に、一滴もやらなかった俺の精子…陽菜だけにあげる」

「や、やだぁ」

泣きだす陽菜の涙を、蒼は優しく唇で吸った。

「陽菜、泣かないで。泣かれると俺も悲しくなる」

「お兄ちゃんが泣かしているんじゃない！」

陽菜の言い分に蒼は声をあげて笑った。

「大丈夫、しっかりと綺麗に洗ってあげるから」

そう言いながら、蒼の指は陽菜のアヌスを撫で続ける。

「中もキレイキレイして、奥までしっかり俺のをはめ込んで中にビシャビシャ俺の種、かけるから」

「や……おにいちゃん、やだ」

「ちゃんと終わった後も、キレイキレイしてあげるから、安心して俺に種付けされて」

「やぁだぁ！」

「子宮にかけるのは、もう少し後にするから」

子宮、その単語で陽菜は暴れた。

「いつか、二人で暮らした時にはたっぷり前と後ろの牝穴可愛がって俺の種で溺れるくらい、注ぐから」

ガタガタと震える陽菜を優しく蒼は抱きしめる。

「陽菜ももう大人だし、そろそろこの家からも出ないとね」

「え……」

「安心して。俺も一緒に出るから。もう親離れしないといけないだろ？」

「な、なんで……」

「父さんと母さんがいたら、陽菜を好きな時に可愛がれないだろ？いつだって陽菜の牝穴を俺のちんこで塞いでおかないと……他の男が狙うと大変だからね」

「や、やぁだ……」

　拒絶の言葉を繰り返す陽菜の唇を蒼は指で撫でる。

「ああ、もちろんこの可愛い口も、俺の口とちんこで可愛がってあげるよ。俺のちんこも陽菜の全ての口で可愛がってもらえるかと思うともう、イきそう」

はぁ、と感じるようなため息を吐きだし、蒼が陽菜の背を撫でて行く。

「陽菜の全部、俺のものだからね」

うっとりと微笑み、陽菜だけを見つめる蒼に、陽菜はただ震える。

そして、震える原因である蒼の腕を掴んでしまう。

それはまるで助けを求めるようで、蒼はただ楽しげに笑った。

（了）